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 自治体からして自虐PRをする時代。今回は47都道府県のイタタタな県民性を調査した。

【新潟県】東京の仲間! 東北と一緒にしないで

 東京都に住む地方出身者の出身地ナンバーワン。新潟では、東京の大学を出て東京で就職するのがお決まりのコース。そのせいか、「東京ナイズ」されていると思っている。言葉には独特のイントネーションがあるのに、標準語を話しているつもり。

 東北とは一緒にしてほしくない。米の生産量は日本トップで、魚沼産コシヒカリはブランド化が大成功。そのため、ササニシキをほめるのはタブー。社交的で世話好き。包容力もあるが、けっこう見栄っ張り。

【富山県】ほとんど金沢。なのに、新幹線効果が……

 昔から加賀百万石の金沢とは協力関係にあり、金沢と富山はセットなのに、北陸新幹線のメインが“金沢”というのが気に入らない。また、能登半島の一部は富山県なのに、すべて石川県だと思われることが心外。

 まじめすぎて軽いノリにはついていけず、北陸3県の中では地味。しかし、埼玉のような自虐ネタは育っていない。もともと辛抱強い働き者で、隣の石川には「富山から嫁をもらえ」といわれる。ファッションに関心が薄く、女性らしさには乏しい。

【石川県】加賀百万石が自慢。狙うは“ポスト京都”の座

 北陸新幹線が開業し、観光客であふれる金沢。外様大名でありながら百万石の規模を誇った加賀藩の伝統を受け継ぐ。お隣の福井とは犬猿の仲で、何かと比較されるのをイヤがる。京都をライバルだと思っているが、相手にされていない。 いつかは京都を追い抜き、外国人観光客を増やすつもり。男性はプライドが高く、なかなか本心を明かさない。女性は男性に比べ、したたか。流行には振り回されないし、華やかさに欠けるが、やりくり上手。

【福井県】超負けず嫌い! 石川県民とバッチバチ対決

 北陸3県はそれぞれ仲が悪く、特に福井と石川のライバル対決はスゴイ。もともと負けず嫌いが多い福井県民は、石川県の話をするだけで顔がヒクヒク。恐竜の化石が多く出土し、子どもや恐竜ファンには尊敬される福井だが、派手さに欠け、観光名所も東尋坊くらい。

 メガネ部品の生産量は日本一。女性は目立ちたがり屋でファッションに関心が強い。洗練されているが、性格は自立志向が強く、したたか。甘えもなく、スキがないくらい。

◎お話を伺ったのは矢野新一先生

(株)ナンバーワン戦力研究所所長。県民性研究の第一人者で“県民性博士”。県民性に関する著書は20冊を数える。マーケティング販売戦略に関しても第一人者であり、地域戦略やランチェスター戦略に関しての著書も多い。