■『ダリ展』(京都市美術館・国立新美術館)

 続いて福本さんが挙げたのが、京都市美術館で始まったばかりの『ダリ展』(9月4日まで)。

「日本で“シュール”って言葉は当たり前に使われていますよね。“このコント、シュールだね”とか。それはまさに、この“シュルレアリスム”から来ているんです。要するに超現実的。夢で見たことをそのまま絵にしたり。

 だから不条理で、ワケがわからない。でも、ちょっとカッコいい感じがする(笑)。日本人には、この世界観は理解しやすいんじゃないかと思います。“なんでこんなことになっているんだ?”っていう世界にたっぷりと浸れます」

 京都の後には、国立新美術館(9月14日~12月12日)にやって来る。

■『大妖怪展』『マリー・アントワネット展』『デトロイト美術館展』

 そして、親子で楽しむなら『大妖怪展』。江戸東京博物館で8月28日まで、あべのハルカス美術館(大阪府)で9月10日~11月6日まで開催される。

「超怖い妖怪から、かわいい妖怪まで。『妖怪ウォッチ』が好きなお子様は大喜びじゃないでしょうか。『ベルサイユのばら』がお好きな方なら『マリー・アントワネット展』。10月25日~'17年2月26日まで森アーツセンター(東京都)で開催されます」(浦島さん)

 大阪市立美術館で7月9日~9月25日、その後10月7日~'17年1月21日に上野の森美術館(東京都)で開催されるのは『デトロイト美術館展』。

「ゴッホの『自画像』がやって来ます! ゴッホの絵って絵の具でボコボコしていて、厚みがあるんですよね。そんな絵肌感を正面から右から左から見たりすると、また印象が全然違ったりします。本物を見る絶好のチャンスです」(福本さん)