コインランドリーで下着がなくなったら、そういうことかもしれない

 犯行動機を「女性の下着に興味があって、集めていた」と供述しているのは、コインランドリーからブラジャーやパンツなど女性の下着を繰り返し盗んだとして窃盗などの疑いで逮捕され、公判中の岡山県津山市の菅野義道被告(41)。

 岡山県警は先ごろ、同市内のコインランドリー6店舗での女性用下着計46点の被害11件を裏づけ、追送検して捜査を完了した。捜査関係者は、淡々と振り返る。

「裏づけがとれた計46点の被害総額は時価約5万7000円。しかし、被告宅の捜索で押し入れから女性用下着約260点を押収している。

 洗濯用ネットも入っとった。逮捕当初は"身に覚えがない"などと容疑を否認していたが、取り調べに対して自供し犯行を認めている」

 菅野被告は地元の津山郵便局の郵便部課長代理。手紙などの私信を配達する業務を担うかたわら、他人の洗濯物には平気で手を出すのだからアキレる。

「最初の逮捕容疑はGW中の5月3日午後11時過ぎ、コインランドリーの乾燥機内から20歳女性の下着6点を盗んだ疑い。

 女性が乾燥機に下着などを放り込み、乾くまで時間がかかるため、その場を離れた隙を狙って犯行におよんだとみられる。つまり、盗んだ下着類はビショ濡れか、生乾きだった可能性が高いですね」(社会部記者)

 具体的にはどのように犯行を重ねていたのだろうか。

 前出の捜査関係者は「コインランドリーにずっと張り込んどったわけではない」として次のように話す。

「犯行に要した時間はせいぜい数分程度。盗むとすぐその場から逃げていたとみられる。被害に遭った女性や盗まれた下着の共通点はわからない。ただ、若い人の下着だけが盗まれたわけではなかった」(捜査関係者)

 被害確認が取れた下着については、すでに被害者に返却ずみという。