ブロック魔と呼ばれて

 どうやら、私は一部の人たちから"ブロック魔"と呼ばれているみたいだけど「匿名の多」対「個」というバランスの悪い状況下でSNSをやっている以上、対処法はブロックしかないわけ。

 いわゆるエゴサーチもしますから、少しでも不快に思ったらブロック。意地悪な形での指摘や、面倒だなと思ったユーザーに対してもブロック。逃げではなく、不快な書き込みをするユーザーさんに私が発信する情報を見てもらいたくないという意思の現れです。私はこれからもどんどんブロックしますよ(笑い)。

 ブロックすることがバッサリできなかったり、炎上することへの耐性がないならば、芸能人はSNSはやらないほうが良いとすら思う。誰だって傷つくのは嫌だし、朝起きて自分に向けられた“死ね”という言葉が目に飛び込んでくるのは精神的に堪えますよ。

 SNSは、今まで一方通行でしか表現できなかった芸能人が、直接ファンとやりとりできたり、思ったことを言えるという点でも、非常に優れたツールだと思う。

 今回のケース、そしてこれまでも多くあったと思うけど、一部の中傷コメントによって、そうしたせっかくの表現できる場を奪ってしまうのは、もったいないことだと思うけどね。また昔のように、タレントさんとは交流もなく常に大きなメディアから情報を一方通行に発信するというスタイルが戻ってきてしまいますよ。ファンだって、そうした昔のスタイルをもう望んでいないはずなのに。


《構成・文/岸沙織》