「猿」「来い」「ドーシス」

 セリフには毎回、苦戦している。

「言い慣れない医療用語が多く、受験勉強のように必死です。苦しんだ末に思いついたのは、年号のような覚え方。例えば『サルコイドーシス』(原因不明の疾患)は、『猿』『来い』『ドーシス』と、3つの単語に分けるんです。これでなんとかイケてます!」

 医療用語の多いセリフは、意外にも現場に一体感を生み出す効果が。

「誰かが病名がうまく言えないと、ほかのメンバーが助けてくれて、ドラマとは違う一致団結感があります。私は羊さんの5分の1くらいしかないセリフでも焦っちゃうのに、羊さんはリハーサルから病名の入った長ゼリフをスラスラ。カッコいいなと思いました。

 現場では、みんなの妹的な存在の里帆ちゃんが、緊迫したシーンで言い間違えると、羊さんがツッコんで場が和むという感じです」

ひそかな野望…!?

 撮影の合間は女子トークで盛り上がるという。

「私は毎日アイスを食べているんですが、身体が冷えることや糖分が多いのでやめたほうがいいとアドバイスされたりしています。

 バラエティーのお弁当は揚げ物とか味が濃いものが多いけど、この現場では、薄味で素材を生かしたお弁当だったり、羊さんがハマっている海苔とか、蘭さんがチアシード入りのコンニャクゼリーを差し入れしてくれたり、身体によくておいしい、キラキラしたものばかりです」

 物語は医療ミステリーだが、難しく考えずに見てほしい、と白鳥。

「解析診断部のメンバーの人間関係の面白さや橘先生(吉田)の謎もありますので、好きなポイントでお楽しみいただければ。私としては相方の川村エミコが出演できたらうれしいですね。ベッドに寝ているだけの患者役とか。彼女には役作りしておくよう言っておきます(笑)」