条件ありきの婚活が結婚をしにくくしている

 婚活アプリやお見合いでの出会いの場合、顔写真、年齢、身長、体重、職種、年収、趣味など、条件を検索して相手を選ぶので、条件面で合格点を出した人に会いに行く。だが、いざ会うと自分の中にチェックシートを設け、「年収が800万なのに割り勘だった」「食事のマナーがよくない」「母親のことをよく話すけどマザコンかもしれない」「女性のエスコートが下手」など、相手を厳しくジャッジして、どんどん減点していくのだ。

 恋愛で人を好きになったときのことを考えてみてほしい。人を好きになるというのはどこか突発事故のようなもので、見た目がタイプでなくても、年収、学歴など知らなくても夢中になってしまうことがある。

 今まで恋愛してきた男性を振り返ってみれば、結婚の条件として掲げている理想とはかけ離れているはずだ。

「恋愛と結婚は違う」という言葉で片づけてしまえばそれまでだが、結婚をしたいと思っている婚活者が、今のまま婚活を続けていても、結婚率は上がらないだろう。

 スマホひとつあれば婚活できる時代だからこそ、婚活のやり方がある。次回は“どうしたら結婚できるのか”、そこを掘り下げたい。

<プロフィール>
取材・文/鎌田れい
21歳よりティーンズ雑誌のライターとして活動を始める。鎌田絵里のペンネームで恋愛ライトノベルズを18冊、恋愛エッセイや婚活本の出版も。芸能人や文化人の記事や書籍も執筆。自身が婚期を逃し、必死の婚活の末、36歳で結婚。40歳で双子の母に。その経験を生かして、恋活・婚活ライターとして活動中。ミッションは、生涯未婚率の低下と少子化の歯止め。