いまさら、何をどうすれば……。

「そんな人にこそ“赤い口紅をつける勇気”が必要だと思います。

 私は30代、40代までは、若さにしがみつくことに頑張っていた。それが50代になると頑張りすぎず、この先を生きる知恵もつき、思った以上にラクに生きられるようになった。そして、年齢を重ねることもなかなか楽しいものだと思えるようになってきました。

 私にとって、赤い口紅やヒールは、女性であることを意識させてくれる大切なアイテム。せっかく女性に生まれたのだから、ヘアもメイクもファッションも、この先もっと楽しみたい。その第一歩を踏み出す象徴が“赤い口紅”なのです。赤い口紅は、悩める多くの女性の背中をそっと押してくれるはずです」

野宮真貴さんに聞く! 『週刊女性』読者のお悩みQ&A

野宮真貴さん 撮影/竹内摩耶
野宮真貴さん 撮影/竹内摩耶
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Q.現在、おばちゃん街道まっしぐらの私だけど、心の中では上品な仕草や立ち居振る舞いができる女に憧れてる。もうムリ!?(45歳・既婚・パート)

A.「女性は話し方や声のトーンを変えるだけで落ち着いた雰囲気になります。例えば、意識して低めの声にしてみたり、早口をやめてゆっくりしゃべるだけでも印象はまったく違います。また、言葉遣いも重要です。若者言葉はできるだけ使わずに、丁寧な言い回しをすると大人の“きちんと感”が周囲に伝わるはずです」

Q.家庭を持ってから、おしゃれをするきっかけや場所がない。センスも錆びつき、このまま普段着だけのおばさんになるのは寂しいです!(48歳・既婚・専業主婦)

A.「部屋着と普段着のローテーションがファッションの中心になっているというのは、よくあること。そんな人は“普段着革命”を! 今まで外出着として大切にしていた服を、普段着にしてしまうのです。何でもない1日のために素敵なコーディネートを考え、アクセや小物も合わせる。おしゃれの勘を鈍らせないトレーニングにもなるはず。また、日常を丁寧に過ごすことは、いつも自分を大切にすることにつながりますよ」

Q.子どもたちも手を離れ、主人と2人の時間が増えました。恋人同士に戻る、とまでは望みませんが、単なる同居人ではむなしさを感じてしまいます。(54歳・既婚・パート)

A.「非日常の2人の時間を作っては? 気合を入れておしゃれをして夫婦でデートをしてみて。時間と場所を決めて、待ち合わせるのも新鮮。出かける先がシックなレストランやコンサート会場など大人の空間ならさらに素敵! 普段の生活にちょっとしたエッセンスをプラスしてみて」

■きれいになれるテクニックと赤い口紅で、誰もが“美人”に!

10年ぶりの書き下ろしエッセイ『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』(幻冬舎)が発売中。野宮さんが音楽活動を通して手に入れた、効率的に美人に見える方法が満載。また、オーガニックもモードも両方ほしい大人の女性のために野宮さんがプロデュースした「塗るたびに美しくなる」サプリルージュも人気。色はPARIS REDとTOKYO REDの2色(MiMC)

<プロフィール>
野宮真貴さん◎シンガー、フィトテラピスト(植物療法士)。「ピチカート・ファイヴ」3代目ボーカリスト。現在は音楽活動に加え、ファッションやビューティーのプロデュース、エッセイなど多方面で活躍。アルバム『男と女〜野宮真貴、渋谷系を歌う。』が好評発売中。