脱退した森のほうが、今はよほどSMAPらしい

 そんなSMAPらしさとは真逆の雰囲気に包まれた、今年1月の『SMAP×SMAP』での謝罪会見。

「SMAPは自由と解放の存在なのに、重荷を背負っているのを見るのはつらいし、あの会見が存続の条件ならば、続けても仕方ない」と感じた矢野さんは、

「無理やり続けさせられるSMAPよりも、オートレーサーになりたいと脱退した森且行のほうが、今はよほどSMAPらしいといえます。節目節目で、その時代をまとってしまう存在が生まれてきますが、平成=SMAPだったのだと思います」

 一方、松本さんは、

「SMAPには本当にありがとうしかない。めちゃくちゃいろんなものをもらいました。解散理由は私にはわからないけど、どんな形でも一生続けてほしいとは思ってないんです。気持ちを押しつけたくないから。メンバーで決めたことなら応援したいし、彼らにとっていちばんいい形であるならいいなと思っています」

<プロフィール>
矢野利裕◎批評家、音楽ライター。今年8月に著書『SMAPは終わらない』(垣内出版)という書籍を緊急出版し話題に。

松本美香◎お笑い芸人。ジャニーズへの愛を綴ったエッセイ『ジャニヲタ 女のケモノ道』(双葉社)を発売するほどのジャニーズの大ファン。