『5時に夢中!』は熟女の解放区です!

大川貴史さん 撮影/佐藤靖彦

 NHKの100分の1の予算、セットは100均。そんな状況でスタートした番組ですが、開始後、10か月も過ぎると「お水の『めざましテレビ』」と呼ばれるカラーが定着していきます。

「キャバクラや水商売のおネエちゃんたちから、マツコさんや志麻子さんのコメントが面白いという視聴者メールが届き始めました。でも初対面の印象ですけど、志麻子さんは初々しかった。危うい感じの作家さんって感じでね。当時、志麻子さんのマネージャーが怖くて、直木賞候補作家に何アホなことさせるんだ! と、めちゃくちゃ怒鳴られて謝罪ですよ。それが今や×××連発で……。まあ、ご本人の素養でしょうけど(笑)。

 木曜コメンテーターの中瀬さんだって、ボクにとっては最初、『サンデーモーニング』のコメンテーターのイメージなんですよ。たかだか30代で大先輩たちに囲まれて、マトモなコメントしてたわけじゃないですか。すごいですよ。『とくダネ!』とかいろんな番組出てもアホなこと言わないのに、ボクの番組出てアホなこと言ってくれるからありがたいなあと思いますよ。

 でもね、志麻子さんも中瀬さんも、ボクがお願いして、ああいう方向に行ったわけじゃないんです。まあ、自分を解放してくれたんだと思う。いま思うと、ボク自身、あまり人に対して構えないじゃないですか。だからたぶん、結果的にそういう雰囲気の番組になったんだと思いますよ。まあ、フルチン戦法かな。おもしろ熟女は一緒にいて楽しいし、『5時夢』は熟女の解放区ですよ(爆笑)」

 強烈なコメンテーターの女性陣にMCの男性がたじろぐ様子も主婦層に受けたと大川さんは語ります。

「意外だったんですけど、若くて育ちのいい男がオロオロしてる様子が面白い、と。主婦の方々が、過激熟女の発言に固まるふかわさんの様子とかを見て姐さん気分をくすぐられるみたいで。ダンナに対する怒りや不満を解消するのにひと役買ったんですかね。日ごろのうっぷんを解消して、溜飲を下げてくれてるみたいでよかったですよ」

 最後に『週刊女性』の読者である熟女・超熟女の方々にひと言お願いします。

「これからも『家族で見れないワイドショー』をテーマにした『5時に夢中!』で解放されてください!」

<プロフィール>
大川貴史(おおかわ・たかし)
1972年生まれ。立教大学卒業後、TOKYO MXに入社。MXの1期生。営業部、CM運行部、スポーツ部勤務を経て制作部に異動。2005年4月『5時に夢中!』(月〜金曜日夕方5時から放送)がスタート。出演者から次々とスターが生まれ、キー局とは一線を画す企画が話題を呼ぶ人気番組に。同番組プロデューサーを現在も務めつつ、4番組を担当。