「今回は久々の、成人してからの大河ドラマということもあり、いろいろなシーンに備えて弓をイチから習ったり、乗馬クラブに通ったりしていました。そういった役作りに関する準備期間をしっかりもらえたので、撮影へは抵抗なく入ることができました」

 1月8日から始まる大河ドラマ『おんな城主 直虎』で、主人公・直虎(柴咲コウ)の、幼少期に許嫁となる亀之丞こと、井伊直親を演じる三浦春馬。大河には子役のときに出演して以来の出演となる。

「小学5年生か6年生で、とにかくお芝居を一生懸命やるという気持ちだけが強かったですね。あのときから大河のスタッフさんは温かい人ばかりでした。

 当時の衣装部の方が、今作ではチーフスタッフとして参加してくださっていて、“俺がお前の頭をなでたり、手を引いて現場に連れていってたんだぞ”と聞き、また成長して戻ってこれたことを素直にうれしく思いました」

 出演をきっかけに、さらなる成長を遂げたいと思うようになったという。

「日本の文化や歴史を演じさせてもらう経験は、すごく財産になると思います。とてもいい機会をいただいていますし、現場でも所作の指導の先生が細かくいろんなことを教えてくださる。それがひとつひとつ面白いんですね。これからどんな時代劇をやろうと、物怖じせずにぶつかっていけると思います。

 プライベートに関しては、あらためて武士道への興味がわきました。思いやりを持って人と接するとか、私生活をどう生きるかとか……。

 まだまだ僕は人として未熟ですが、この業界にいるからこそ礼を重んじるとか、しっかりしていかないといけないと思うんです。たまにすごい拍手をいただいたり、人からよくしてもらえる機会が多いので、浮足だったりする瞬間もあるのですが、だからこそ……」