ひと仕事終えた息子を父・ローラン氏が抱き上げてねぎらった
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「眞秀くんはすでにトリリンガルなんですよ。歌舞伎ではもちろん日本語ですが、ローランさんとは英語で話します。ローランさんのお母さんがいらっしゃるときは、フランス語で会話。日本語、英語、フランス語が混在していたので、自然と身についたようです」(芸能プロ関係者)

 これまでにないユニークな英才教育で、寺島はわが子を次世代のスターに育て上げようとしているようだ。芸能レポーターの石川敏男さんは、

「女優というプライドを捨てて、裏方に徹するというのは簡単ではないと思います。まして、古いしきたりや格式を重んじるところですから」

 昨年の團菊祭では、眞秀くんが菊五郎に抱かれて舞台に上がっただけだったが、

「セリフもなくたった数分のことでしたが、出演者やスタッフのみなさんにご挨拶をしなければなりませんでした。今回のように本人が出演するとなったら、お稽古もありますし、ご贔屓さんへのご挨拶もしなくてはなりません。寺島さんは舞台期間中だけでなく、前の月も眞秀くんにかかりっきりになっていました。それでも“眞秀のために”と仕事を休んだそうです。“忙しすぎて”と言いながらも、うれしそうでしたね」(前出・芸能プロ関係者)

 5月17日に開幕するカンヌ映画祭に寺島主演の日米合作映画『Oh Lucy!』が選出され、批評家週間部門で上映される。しかし、困ったのはちょうど眞秀くんの舞台上演期間と重なってしまっていること。

「寺島さんは眞秀くんの出演中は彼の世話に専念したいと思っていたようですが、主演女優が会場に行かないわけにはいきません。眞秀くんは富司さんに任せて渡航するしかないでしょうね。映画祭で上映されるのはうれしい反面、眞秀くんを残していくのは後ろ髪を引かれる思いでしょう」(前出・芸能プロ関係者)

 眞秀くんにとっては大女優・富司純子が祖母で、人間国宝の尾上菊五郎が祖父。孫が可愛くてしかたがない。

「菊五郎さんは眞秀くんのお目見えをとても喜んだそうです。菊之助さんの息子・和史くんも昨年お目見えしていますが、そのときも今回もデレデレ。孫たちと同じ舞台を踏めて、うれしかったことでしょうね」(前出・梨園関係者)

 菊之助は寺島の弟だから、眞秀くんにとっては叔父にあたる。

 音羽屋は歌舞伎界でも有数の名家で、現・菊五郎の祖父、父、本人まで3代続けて人間国宝になっている。

「菊五郎さんは眞秀くんに並々ならぬ思いがあるようで“梅幸は眞秀に継がせたい”と周囲に語っているそうです」(同・梨園関係者)

 梅幸とは、菊五郎の父が襲名していた名跡で、'95年に亡くなってからは使われていない。もともとは菊五郎の俳名に由来する名前である。

「五代目菊五郎はなかなか子どもができなかったので、養子を取りました。でも、その後で愛人が実子を産んだんです。そこで、実子に菊五郎を襲名させ、養子には梅幸を名跡として与えました。今ではどちらも大名跡となっています。『菊五郎』と『梅幸』を和史くんと眞秀くんの2人が将来的に継ぐことで、音羽屋を盛り上げてほしいという思いもあるのでしょう」(同・梨園関係者)

 芸に励み役者として箔をつけた2人が歌舞伎界を牽引する日が待ち遠しい!