スペシャルQ&A【荒木宏文編】

――松下さんには言ってないけど、感謝していることは?

荒木 ブレずにいてくれてることっていうのは、すごく感謝できることです。人間的にブレずにいて、そのまま当たり前のようにどんなこともやってるから、すごいなって思います。それで作品を通してちゃんと結果が出ているというか。見せつけられてる感を感じるクオリティのものしか出さないでいてくれてるから、イチ客として見たときも満足できる。単純にずっと、こいつすげぇなって思える存在でいてくれてるのは、感謝すべきところだなと思いますね。

――松下さんに直してほしいところは?

荒木 直したほうがスムーズになるのかな? と思うところは、目力。知り合ったらそれが魅力に変わるから難しいんですけどね。目の圧がすごくあるから、少し柔らかくしたほうが、初めましての方は困らないんじゃないかなとは思います(笑)。ミスターパーフェクトなんで、不安要素として挙げるものがあるとしたらそこだけかなって(笑)。

――何フェチですか?

荒木 肌! 肌を一番見ますね。肌ツヤのいいきれいな肌が好きです。どちらかというと日焼けしているよりは白い肌のほうがいいのかな。肌がきれいな人はすごく衛生的というか、普段もほかのことに気配りができたり、きれいなのかなって思いますよね。

荒木宏文 撮影/森田晃博
荒木宏文 撮影/森田晃博
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――「大人の男」に必要なものは?

荒木 いろんな部分で余裕だと思います。生き方とかお金もそうだろうけど、なんかイライラしてるっていうよりは、周りのことも受け入れられる余裕は絶対必要だろうし。ネガティブに考えて警戒心バチバチで、石橋をたたいて歩き続けてる人よりは、「ああ~、それくらいなら大丈夫だよ」って考えられる余裕があったほう大人だなと感じるし。経験値が多ければ多いほど、その対処法ってわかると思うので、それが余裕につながっていくと思うんですよね。

 そういう意味でもいろんなことをいっぱい経験して、人に対する助言とかも「たいしたことじゃないよ」って思わせるアドバイスができる余裕の持ち方っていうのは、大人の男性にはすごく必要なんじゃないかなって思いますね。

――今、欲しいものは?

荒木 一戸建て。地元にいる両親や祖母が住みやすい家がいいと思うんで、バリアフリーであったり、掃除がしやすいとか、使い勝手がいいとか……そういう部分にはこだわりたい。母親が取りづらいところに食器棚があったりするのは嫌だなって思うので。昨年、祖父が亡くなって、祖母もいつ亡くなってもおかしくない年齢なんだなと思って。家族と会えていないことに申し訳なさを感じて。あと十何年経つと、今度は両親もそういう年齢になってくると思うと心配だし、家を建てられたら少しは役に立てるのかなと。

――生まれ変わるなら男? 女?

荒木 男性です。女性は大変そう。一番デカいのは子宮を持ってることじゃないですか。毎月、生理があって体調を崩したりもするし、結婚して産休をとる、育児休暇をとる、仕事をしながらのそういう手続きも大変だと思うし。結婚に関しても、女性のほうが大変な思いを人生の中ではするんだろうなっていうのをすごく感じますよね。それを自分ができる気がしない。女性はほんとにすごいし、かっこいいなって思います。

――絶対に譲れないことは?

荒木 人生のレール。人生のレールは自分で敷きたい。レールを準備してくださることはありがたいことなんですよ。でも、どう置くかっていうことまで決められたくないというか。「このレールがきたからここに置きます! 進んでください! よろしくお願いします!」は嫌。レールが届いたら「どういう順番で置きますか? 好きなように置いてくれて大丈夫です!」じゃないとストレス感じるなって。何のために生きてるのかがわからなくなるから。

 仕事をとってきてくださるマネジャーとかすごくありがたいし感謝もしてますけど、やるかどうかは自分で選択したい。決めることで、レールを自分でちゃんとはめたという責任が生まれるし、逃げられなくなるから。