「最初に事務所を通じて取材の連絡をとったら“表紙込みなら考える”と言われたんです。ただ、そのときにはすでに表紙はほかの人が決まってしまっていたため、申し訳ないのですがお断りしました」

 しかし後日、状況が変わる。

配給会社から“どんな形でもいいからページを作ってほしい。インタビューの時間を取る”という連絡が来ました。個別取材の時間がもらえるなら、ということで取材をすることにしたのですが……」(前出・映画雑誌編集者)

 口を濁すのも無理はない。結局、表紙もキムタクに変わるからだ。

「“取材するなら、表紙もやるでしょ?”と、事務所の広報から連絡が来た媒体がいくつかあるそう。というのも映画雑誌やエンタメ誌では、嵐のほか事務所の後輩たちが連載や、表紙を飾っていることが多い。編集部と事務所も持ちつ持たれつの関係なので、そういう雑誌で表紙を飾ったものもあるそうですよ」(前出・芸能レポーター)

 そんな必死の売り込みもあり、4月末からGWにかけて多くの雑誌の表紙を木村は飾った。しかし、それだけ表紙をキムタク一色にしても、世間の反応はシビアだ。

実は、今年に入っていちばん売り上げが悪かったのが木村さんの号。ふだんの目標値が1万冊だとすると、軒並みその近くまで売れるのですが、木村さんを表紙に起用した号は、売り上げ達成目標の6割程度で着地したんです」(前出・映画雑誌編集者)

 このなりふりかまわない露出戦略には、事務所内でも異論の声があがっているという。

「雑誌だけでなく、普段だったら絶対に出演しないようなバラエティー番組にも出ましたからね。あまりに多くの媒体に出演しすぎて、ミステリアスだった彼の価値を逆に下げてしまったように思います。

 Iマネージャーなら、こんなプロモーション方法は絶対に取らなかったんじゃないでしょうか」(ジャニーズ事務所関係者)

 4月にはトヨタ自動車とのCM契約も終了した木村。現在は2社とCM契約中だが、うち1社は海外のみの契約だ。