11月1日から10日の日程で南米のペルーを公式訪問されている佳子さま。4年ぶりの海外訪問に注目が集まる中、往路では不運に見舞われた。
佳子さま、機体トラブルで丸1日の遅れ
「佳子さまは、11月1日の午前中に民間機で羽田空港を出発されました。約12時間後にトランジット先であるアメリカのヒューストンにご到着。ユナイテッド航空の飛行機に乗り換え、ペルーに向かわれたのですが……」(皇室担当記者、以下同)
飛行中、搭乗便のレーダーに不具合があることが判明し、元の空港に引き返すことに。
「その後、改めて別の飛行機で出発されましたが、この便も離陸直前に機体トラブルが発生し、再びヒューストンの空港へ後戻り。そのまま欠航となりました」
翌日、3度目のヒューストンご出発で、ようやくペルーへたどり着いたものの、当初の予定より丸1日も遅れた。
「この“遅刻”により、外交関係樹立150周年記念式典などの行事は、ほかの日に振り替える方向で調整されました。不測の事態だったとはいえ、相手国の要人や式典関係者、外務省、宮内庁に多大な影響をもたらしてしまった」
皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、今回の事態に苦言を呈す。
「訪問先では大勢がスケジュールを整え、佳子さまをお待ちしていたはずです。飲食を伴う場合、そうした費用の損失も考慮する必要も。不慮の事故を避けるための日本側の配慮不足について相手国に疑問視され、“日本や日本の皇室から見下されている”という印象を与えかねません」
内親王というお立場の佳子さまは、日本と相手国の両国から期待が寄せられている。
「民間機の使用は、一見“国民寄り”の姿勢が感じられますが、公式行事などの重要なご公務においては、皇室や国の代表であることを強く意識すべきです。国家を背負って働かれる際は、政府専用機を利用されることが望ましいと思います」(小田部教授)