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ー “カリフォルニア米”をおすすめ

 

 5月18日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)の内容が物議を醸している。詳細をスポーツ紙記者が振り返る。

“カリフォルニア米”をおすすめ

「この日は、家計を圧迫している米の高止まりを受け、日本の米より安い外国米の話題が取り上げられました。国産米とアメリカのカリフォルニア米をスタジオで食べ比べする企画が行われました。

 タレントの峰竜太さんと岡田紗佳さんがコシヒカリとカリフォルニア米の産地を隠して実食。お二人ともコシヒカリを当てたものの、カリフォルニア米も十分おいしいという流れでした」

 だが、この姿勢にネット上では批判の声も巻き起こっている。

《アッコにおまかせ!で輸入米を「美味しいですよ」って紹介していたけど、違和感しかない。日本の農家がつぶれているのに、国とメディアが手を組んでうちらに輸入米を買わせようとしている気がして怖い。私は日本米しか買わない》
《アッコにおまかせ!でカリフォルニア米推し気分が悪い。。。》
《このコーナーは外国米おいしい!安いけどおいしい!みんな買おう!って言いたいんでしょ》

 こうした声が聞かれる理由をスポーツ紙記者が語る。

「ネットの指摘の通り、コーナーの趣旨は外国米の魅力をアピールするようなものでした。『おまかせ』は巨大パネルを使って時事ネタを深掘りするコーナーが知られています。米不足は、国の生産量のコントロールなど構造的な問題もあるもののの、そうした部分に踏み込まず単に外国米の魅力をアピールするだけの構成に違和感を覚える視聴者が少なくなかったのでしょう」

 こうした一方的な“推し”企画は今回が初めてではないと前出のスポーツ紙記者が続ける。

「4月27日の放送では、大阪・関西万博2025の会場からの中継を挟む大特集が組まれました。こちらも、会場内のフードコートの飲食代の高さや、ぬいぐるみベンチの撤去、待機列の問題などの負の部分には一切触れず、夜のイベントを紹介するなど“万博アゲ”の内容に終始しました。もちろん魅力を伝えるのは大事なことですが、番組独自の切り口がなければ“単なる宣伝番組”と言われてしまうでしょう」

 『アッコにおまかせ!』といえば、かつては和田の辛口コメントで知られた。ただ、昨年に起こった北口榛花選手への“トド”発言以降、和田の失言は減りつつある。その分、あたりさわりのない内容に終始している印象は否めない。もう「おまかせ」はできないのかもしれない。