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ー 復興状況を視察した愛子さま
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ー ブラジル公式訪問予定の佳子さま

 

「楽しく続けてくださいね」「一日も早く穏やかな日常が戻りますことをお祈りしております」

復興状況を視察した愛子さま

園遊会で和やかに会話を楽しまれる愛子さまと佳子さま、常陸宮妃華子さま(2025年4月22日)
園遊会で和やかに会話を楽しまれる愛子さまと佳子さま、常陸宮妃華子さま(2025年4月22日)

 天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまは5月18、19日の両日、能登半島地震からの復興状況を視察するため石川県を訪問した。愛子さまが、公的な活動で被災地を訪れたのは初めてという。

 18日は七尾市の仮設住宅の集会所で、高齢者らが取り組む健康体操の様子を見学し、終了後の懇談で、前述したように声をかけた。続いて、和倉温泉の観光施設「和倉温泉お祭り会館」に足を運び、地震で被災した現地の復興状況や祭りの再興などについての話を聞いた。

 翌19日、愛子さまは、志賀町を視察した。道の駅「とぎ海街道」の仮設店舗を訪れ、営業する仮設スーパーの店内を見学し、刺身や弁当などの商品を前にして、「食材の調達などはどのようになさっているのですか」などと、店主に質問していた。

 以前、この連載で、秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが4月17日、石川県輪島市の県立輪島漆芸技術研修所を訪れ、能登半島地震で被災した地元の漆芸作家らと交流したと紹介した。愛子さまや佳子さまという若い皇族が、このように被災地を訪れ、被災後の復興状況などについて熱心に質問し、心を寄せていることに被災した人たちはもちろんのこと、多くの国民が、どれほど励まされ、心強く思っていることだろう。

《この度、ブラジル政府から、外交関係樹立130周年及び「日本ブラジル友好交流年」の機会に、佳子内親王殿下を同国に招待したい旨の申出があった。ついては、我が国と同国との友好関係に鑑み、内親王殿下に同国を御訪問願うことといたしたい》

 佳子さまが、6月4日から17日までの2週間の日程で、ブラジルを公式訪問することが、5月9日の閣議で了解された。そして、宮内庁は前述のように発表した。同庁によれば、佳子さまは、6月4日、東京を出発し、アメリカ経由で5日、ブラジル・サンパウロに到着する。その後、8日、マリンガに到着し、ロランジア、ロンドリーナなどを訪れた後、6月10日、首都ブラジリアを訪問する計画という。12日は、リオデジャネイロ、14日は、フォス・ド・イグアスを訪れ、15日にサンパウロから、アメリカ経由で17日、帰国する予定だ。