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朝ドラ『虎に翼』では華族の令嬢・桜川涼子を演じた桜井ユキ
《観るクスリとはまさにこのこと…1話1話が心身に染み込むようでとても癒されました》
《あったかくて本当に薬膳みたいに心や身体にじんわり効くような美味しさの詰まったドラマだったなぁ》
とSNS上で好評の声が集まったのは5月27日に最終回を迎えた『しあわせは食べて寝て待て』(NHK)だ。
日本の“今”を捉えたNHK
『しあわせは~』は、38歳で独身の麦巻さとこ(桜井ユキ)が膠原病という自己免疫疾患になり、正社員の仕事を辞めることになる。食事で体調を整える薬膳に出合い、薬膳料理を作りながら、団地での人間関係を通して心身を取り戻していくというストーリー。
「病気との付き合い方、しんどい自分の癒し方を教わったり、薬膳料理のレシピを知ることができて、女性に支持されたドラマだと思います」
と話すのはドラマウォッチャーのカトリーヌあやこさん。
NHKドラマといえば、大河と朝ドラのイメージが強いが、それ以外のドラマも評価が高い。
「NHKのドラマはテレビ局の中でテーマがいちばん多彩だと思います。予算が潤沢でロケも多く、『しあわせは~』も団地で実際に撮っていますし、丁寧にこまやかに作っていると感じます。『しあわせは~』は薬膳が一つのテーマになっていますが、最近は身体にいいレシピ本が売れていて時流に合っており、日本の“今”を捉えるのがNHKは上手だと思います」(カトリーヌあやこさん、以下同)