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ー “知らない人ばっかり”の指摘も

 11月5日『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』(日本テレビ系)の決勝進出者が発表された。

“知らない人ばっかり”の指摘も

「メンバーの並びはもめんと、電気ジュース、とんでもあや、紺野ぶるま、エルフ、パンツ万博、ニッチェ、ヤメピの8組。そのうち初進出は5組です。ニッチェさんが7年ぶりに決勝進出を果たしたほか、実力派のキンタロー。さんが準決勝で敗退する波乱も起きています」(スポーツ紙記者)

 12月13日に決勝戦が放送されるが、ネット上ではお笑いファンの冷めた声が並ぶ。

《テレビで放送されてるお笑いの大会で1番つまらないし一度も見たことない》
《男も出られる大会のかなり下位の人もTHE Wの決勝には出れるわけで そりゃ見てられない大会になるわな》
《THE Wのファイナリスト、ヤバすぎww エルフ、ニッチェ、紺野ぶるま以外、ほぼほぼ無名じゃん》
《M-1よりつまらないのに賞金が同じ1000万円は高すぎでしょ》

 こうした声が並ぶ理由を放送作家が指摘する。

「『THE W』は2017年にスタート。お笑いコンテストとしては後発です。プロアマ不問のほか、事務所への所属も問われないため、昨年度の2024年はフリーランスのにぼしいわしが優勝して注目を集めました。ただ、注目度が低いため、優勝してもブレークに繋がりにくいのが現状です」

 肝心の番組視聴率も、年々低下をたどっており、2024年の大会は歴代最低の6.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区平均)にとどまった。

 さらに、大会のコンセプトも揺らぎつつある。

「近年はコンプライアンス意識の強化により女性芸人が容姿や体形をネタにするのは歓迎されなくなったため、どうしてもネタやキャラのバリエーションが限られてしまいます。さらに現行の規定では男女コンビは参加できず、ピンか、即席のユニットとして出場するしかありません」(前出・放送作家、以下同)

『THE W』は、芸種はコント、漫才を問わず参加可能であり“異種格闘技戦”とも呼ばれる。

「芸歴も問われないため、今回のように知名度のある芸人と、無名芸人が並ぶこともあります。コントでは大道具、小道具のほか、音響の使用も可能なので、シンプルな漫才と、作り込んだコントを並列に審査できるのか、という疑問の声も根強くあります」

 なにより、“女芸人”という条件が時代にそぐわないものとなっているのはたしかだろう。大会の存在意義が問われている。