東出昌大 撮影/伊藤和幸 ヘアメイク/石川奈緒記 スタイリスト/檜垣健太郎(littlefriends)

 そんな彼も“昔は歴史が大嫌いでした”と意外な一面も。

「社会や歴史の授業を毛嫌いしていましたね。父親が歴史好きだったんですが、1度“なんで歴史なんて勉強しなきゃいけないの? 昔のことじゃん”って言ったことがあって。そしたら“バカか!”って言われたのを覚えています(笑)

 そこから脱却したきっかけは、父親が愛読していた書籍だった。

「20歳前後かな。ちょうどそのころ、今は亡き父の病気が発覚したときでした。父は日ごろ何を考えているんだろうって疑問に思って、父の書棚にあった司馬遼太郎とか藤沢周平作品を手にとってみたんです。本を読んでいくうちに、“あぁ、これはドラマなんだな”って。そこには今と変わらない人間の営みやドラマがあって、日本を揺るがす土壇場においてもすごい人間くさいことを言い合っていたりしていて。そういうところに惹かれ、どんどん好きになっていきました」

 父親からたくさんのものを受け継ぐ中で、“話し方”についても教えがあった。

 東出の言葉遣い、話し方はとても丁寧で優しく、思わず引き込まれる。その旨、本人に伝えると――。

「いやいや、畏れ多いです。もともと剣道をやっていて、父も剣道の師範だったんですが、“ほかの先生と話すときにしっかりしなさい”って幼少のころからよく言われていました。今もこういった受け答えのときには言葉遣いに気をつけますが、友達と会えば“マジで”とか“~じゃん”とか普通に言ったりもします

 そんな砕けたところも見てみたい!

「入り口を間違えたのかな(笑)。朝ドラの『ごちそうさん』のときに堅く入っちゃったからもう後戻りできないというか……。今、急に砕けて(今回演じた)小早川の影響で“ご乱心”って言われても困っちゃいますからね(笑)

※母衣…鎧の背につけられた布のこと。流れ矢を防ぐものとして用いられた

■冬より夏が好き!

「夏を乗り切る方法? 逆に教えてもらいたいです(笑)。でも僕、暑いのが好きで。夜がすごく気持ちいい季節じゃないですか。ハイボールを飲んだり、焼酎のソーダ割りもすごくおいしいので、暑さにめげず“暑い!”って夜に大声出して飲むのが、またいいんじゃないかなって思います」

<出演情報>

映画『関ヶ原』
出演/岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大/役所広司ほか。
8月26日(土)全国公開