ドラマ『カンナさーん!』(TBS系 火曜夜10時~)で、原作コミックから抜け出たようなビジュアルそっくりの渡辺直美が、“ピンチも笑顔”の明るく前向きなシングルマザーを熱演中。役柄そのままパワフル全開の渡辺をはじめキャスティングの経緯、撮影現場の舞台裏をプロデューサーに直撃しました。

好調の要因は渡辺! 不快な登場人物は皆無

 超パワフル&超ポジティブ、ピンチだって笑顔で跳ね返す。そんなスーパーママの奮闘記が人気だ。

 主人公の河東カンナを演じる渡辺直美は同局の連ドラ初主演。好調の理由を、有賀聡プロデューサーは、

「ひとえに、直美さんの力です! 彼女は、お子さんからお年寄りまで、幅広い年齢層に愛されています。現在、物語の後半を撮影していますが、外でのロケになると、お子さんはじめ、多くの方が集まってきて“直美さん”でなく、“カンナさーん!”と、声をかけてくださいます」

 原作は、深谷かほるの同名コミック。1児の母でファッションデザイナーのカンナは、自分のデザインした服で世界中の女性を幸せにしたいと考えていた。しかし、自由奔放な夫の礼(要潤)は不倫。離婚を決意してシングルマザーになったカンナは、家事と育児、仕事にとアクセル全開。さまざまなハードルを、持ち前の明るさで乗り越えていく。

「ビジュアルやキャラを考えると、カンナ役は直美さん以外に考えられませんでした」(有賀P、以下同)

 カンナだけでなく、礼や姑の柳子(斉藤由貴)ら、キャスティングにはこだわったという。

今作はコメディーなので、安心してお楽しみいただきたい。ですから、嫌悪感をもたれるような悪い人、嫌な人を登場させたくないと考えていました。

 礼は不倫したゲス夫で離婚されるけれど、どこか憎めない。ともすると許せちゃうようなキャラクターを演じていただきたいと、要さんにお願いしました。

 斉藤さんは、早い段階から決まっていて、初の“おばあちゃん役”を面白がってくださいました。カンナに、かなりキツイことを言うけれど、斉藤さんのやわらかな雰囲気もあって、ユニークな“おばあちゃん”になったと思います。

 カンナと礼の息子の麗音役の川原瑛都君は、300人以上の中から選びました。本格的なドラマ出演は初めてですが、決め手は“芝居をしないこと”(笑)。自然体で、無邪気。泣くし、怒るし、調子に乗るし、ふてくされるし(笑)。最初は直美さんの体格にビビっていましたが、今は大好き。“カンナさーん”と呼んで、可愛がってもらっています」

 撮影現場のムードメーカーはもちろん、渡辺。楽屋に戻ることはないという。

「連日の撮影で疲れてくると、直美さんは“もうちょっとでご飯だよ~”と、声をかけたり、顔芸やダンスを披露したりして、みんなを笑わせています」