身内の議員たちを信頼していないと受け取られても仕方がないし、それで失言がないでしょと言われても、ズルいやり方だなあと思うわけです。

 “ブラックボックス”や“のり弁”と言って批判したのであれば、自らも発言を規制したりせず、都民ファーストの会の代表を外れたりもせず、今までの都知事たちと同じ条件でやる。

 それで失言も癒着もない、情報公開もきちんと率先してするというのであれば、私も納得します。

「小池ファシストだと揶揄されても仕方がない」

 それに、いくら議員たちの口を封じても、自ら問題発言をしてしまっているわけですし。

 AI発言もそうですし、8月22日には自身のツイッターにて、「無電柱化を進めるための、フォトコンテストのお知らせ。どんどん綺麗な景色、醜い景色を写真で送って下さい!」とツイートしていましたよね。すでに批判されている方も多いですが、私もこの「醜い」という表現は如何なものかと思いました。

 これもまたお得意の「醜い景色」という批判する対象を作り出し、それを貶すことで、自分は新しい人だとして賛同を得ようとしたのかもしれないけど、実際そこに住んでいる人たちもいるわけですし、少なくとも都知事がすべき発言ではないですよね。

 このままでは、小池知事の存在こそがブラックボックスだという印象を受けてしまいます。都民ファースト、どころか小池ファーストでもなく、小池ファシストだと揶揄されていますが、そう言われてしまっても仕方がない状況だなと。

<構成・文/岸沙織>