雑学ではなく“教科書”と“勉強”にこだわっています

 ’04年から放送中の『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』。当初はさまざまなクイズをプレゼンするという内容で、VTRを見て誰が水に入っているかを当てる「ニセ温泉」などの内容だった。

 ところが’06年のゴールデン進出後、視聴者層が変わり、試行錯誤を繰り返すように。テレビ朝日ゼネラルプロデューサーの樋口圭介さん(47)は次のように振り返る。

テレビ朝日ゼネラルプロデューサーの樋口圭介さん

「それまでの内容に加えてグルメや旅とか、いろいろやってみたところ、クイズがいちばん視聴率がよかったんです」

 そのクイズこそ、1チーム10人の回答者が10問のクイズに答える「プレッシャーSTUDY」。実は、放送を見た伊集院光の妻が「これを頭のいい人たちで見たい」と言ったという話がスタッフへ伝わり、現在のスタイルに。

『Qさま!!』は雑学ではなく、“教科書”と“勉強”にこだわっています。教科書をもとにしたクイズを通して、知っていると人生が豊かになるようなことを伝えています。また『Qさま!!』は誰が勝つかわからない、しかも意外な展開もあるので、スポーツ中継のようなライブ感のある撮り方をしています」

 最近は30位から1位までのランキング形式で出題する「学力王」も人気。

「視聴者に飽きられないよう新しいテーマや出題形式を考えたり、たくさん問題を出せるようなシステムを作っています。それに合わせてセットを作り、スタッフ同士で実際にクイズを出し試しています」

 そんな樋口さんが「基礎的な知識に加えてひらめきもある、クイズ王みたいな存在」と絶賛するのが、これまでエースだったロザンの宇治原史規を脅かすカズレーザー。番組のクイズ作家も驚くほど、どんなジャンルもOKというオールラウンダーだそう。

「『Qさま!!』に出てくれる方って少ないんですよ。“なんでまた勉強しなければいけないの?”と思われたり、ハードルが高いという理由でNGだったり。だから大物俳優やスポーツ選手など、トライしてくれる方がいるのは本当にありがたいです」

 番組が長く続く理由とは?

「世間には“学びたい気持ちの時”と“そこまで学びたくない時”という流行のサイクルがあると思うんです。その中で生き残っていく番組は、流れを読んでスタイルを変えたりその都度見てもらう努力をしているはず。生き物のように変わっていくことが、続く秘訣じゃないですかね」

<プロフィール>
王 東順さん◎元フジテレビゼネラルプロデューサー。1946年生まれ。東京都出身。’64年、フジテレビ入社以来、約2000本もの番組を担当。’01年に退社後は、番組プロデュースや講演活動のほか、現役で精力的に活躍

樋口圭介さん◎テレビ朝日ゼネラルプロデューサー。’96年、テレビ朝日入社。『林修の今でしょ!講座』『今夜、誕生!音楽チャンプ』『お願い!ランキング』『バクモン学園!!住んでみた。』などをプロデュース