「一部報道ではローラが独立したいのは金銭問題と報じられましたが、事務所は彼女にかなり高額のギャラを支払っており、彼女もその点は問題にしていませんでした。

 むしろ、社長からの必要以上の束縛に苦悩していたんです。

 ただ、社長としても高校3年生でローラをスカウトし、育て上げたという自負がある。そんな意地から、もう1度、自分の手でCM女王にすることで、彼女に事務所に残るほうが得策であることをアピールしたかったのではないでしょうか」(同・芸能プロ関係者)

 現在も所属事務所のホームページには、ローラが出演するCMがずらり。1本4000万円ともいわれるCM契約料を考えると、会社の収益の多くを彼女が稼いでいるといっても過言ではないだろう。

「広告代理店が水面下でスポンサーに聞き取りをしたところこのまま独立問題が長引いた場合、来年以降も確実にCM契約を続けると言ってくれた企業は2社しかなかったそうです。不動産関係の企業は次のタレントを探している状況です」(広告代理店関係者)

動き出したローラと芸能事務所の行方

 だが、独立問題が解決したら、そのままCMにローラを起用し続けたいという企業が大多数を占めたという。実際に12月16日にはエステティックTBCの新CMがお披露目され、サントリーも'18年初めから新CMを流す予定だ。

「独立問題が裁判になるなど泥沼化すると、それらの企業も徐々にローラから撤退することになるでしょう。彼女にとっても所属事務所にとっても厳しい状況に置かれることになるのです」(同・広告代理店関係者)

 そんな状況をローラは覚悟していたようだ。

ローラは早い段階から芸能界の父と慕う“マチャアキ”こと堺正章さんに相談していました。彼は芸能界の厳しさを話し“契約が満了する3年後まで待ったほうがいい”とアドバイスしたそうです。それだけに彼女は今、強引に独立することはどれだけリスクを背負うのかを十分に理解したうえの行動なのでしょう」(ローラの知人)

 一方の所属事務所も、このまま泥沼化してローラもCM収入も失うのはあまりにも痛すぎると考えたのだろうか。ここにきて、両者は水面下で歩み寄りを見せているという。

「所属事務所サイドは、ローラの個人事務所を認めながら、業務提携という形で契約したCMを続けさせ、一定の取り分をもらうというような形で決着しそうなんです。

 彼女はすでに大手芸能プロへの移籍を画策したものの、断られてしまった。完全独立とまではいかないまでも、社長とは距離をおきながら仕事ができる環境を手に入れられるわけです」(別の芸能プロ関係者)

 先日行われたCM撮影の現場では、そんな雪解けを示すような光景が見られたという。

「CM撮影の現場には、所属事務所のスタッフと個人事務所社長の親族の方がそれぞれ来ていました。ローラさんのケアは親族の方がしていましたが、スポンサーへの挨拶などは、所属事務所の方がしていましたね。CM出演料も広告代理店から所属事務所と個人事務所へそれぞれ分けて支払われているそうです」(CM制作会社関係者)

 そこで、ローラの所属事務所に独立問題についてメールで質問状を出したが、期限までに回答は得られなかった。

 年末にはネプチューンとのお笑い番組に久々に登場するローラ。新しい年明けに向けた、希望の笑顔を見せてくれるに違いない─。