2018年1月2日、3日に開催される第94回“箱根駅伝”。4連覇を狙う王者・青山学院大の前に立ちはだかるのは、前大会で優勝候補といわれながらも、経験不足で10位に沈んだ東海大学。“打倒青学大”のキーマンは、黄金世代と呼ばれる2年生たちだ。

 2年前、高校屈指のランナーがこぞって入学。めざましい成長を遂げ、10月の出雲駅伝で優勝を果たすなど、まさに破竹の勢い。13日、同大学で行われた取材会へ。全国高校駅伝の1区でしのぎを削り、現在はチームメートとして切磋琢磨する鬼塚翔太選手(20)、關颯人選手(20)、館澤亨次選手(20)に優勝への意気込みを聞いた。

左から鬼塚翔太選手、關颯人選手、館澤亨次選手

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 前大会は1区2位。鬼塚翔太選手は、届かなかった区間賞に思いを燃やす。

「出雲で勝ったからといって、みんな納得はしてないと思います。いちばん大きな箱根駅伝で勝つ。走るからには、区間賞を狙っていきたい。それだけの練習は積んできました。全日本ではチームに迷惑をかけてしまったので、箱根では逆にチームに貯金を作れるような走りがしたいです。希望は3区。1人でガンガン走って、ガンガン攻めていきたいです」

 2区に起用されるも、胃腸炎の影響などで悔しいデビューとなった關颯人選手は、どんなリベンジを考えているのだろう?

去年の自分よりは成長できていると思います。自己ベストも更新できていますし、スピードや粘りもつきました。自信も手ごたえもあります。2区? 特にこだわりはないです(笑)。ポイントとなる区間で、自分のスピードを生かし、チームに勢いをつけられるような走りができれば」

 館澤亨次選手は、5区を区間新ペースで走っていたが、途中で失速した。

「攻めの走りと暴走は違うことをしっかり学びました。特殊区間は苦手ではないと思っています。上りでも下りでもやれるだけの練習はしてきました。山の神ですか? なりたいとは思いますが、なれない可能性は高いかな、と(笑)。ただ、山の神になれなくても、チームを優勝に導くことはできる。自分はそれを目指しています!

<プロフィール>
鬼塚翔太選手◎おにづか・しょうた。’97年9月13日生まれ。170cm。大牟田高校卒業。出雲駅伝4区区間賞。趣味は「特にないです。自分の部屋で1人で過ごしているときが好き」

關 颯人選手◎せき・はやと。’97年4月11日生まれ。178cm。佐久長聖高校卒業。出雲駅伝6区区間賞。好きなことは「寝ること。昼寝はよくしてます」

館澤亨次選手◎たてざわ・りょうじ。’97年5月16日生まれ。172cm。埼玉栄高校卒業。全日本駅伝3区区間賞。漫画が大好き。「特に『少年ジャンプ』などのゴリゴリのスポ根漫画を読みます」

※全員、東海大学体育学部競技スポーツ学科の2年生。