不安の中、“迎えてしまった”30歳

 ひとつひとつの質問に、丁寧に答える東出。とても落ち着いた大人の雰囲気をまとっているが、実は2月に30歳になったばかり。

「20歳になったときに“こんな20歳でいいのか”と思ったように、30歳ってもっと大人のイメージが先行していたので、こんな自分でいいのかなと。23歳でこの仕事を始めて、自分では頑張っているつもりになっていたんです。でもよく考えたら、頑張っていない大人なんていないなって気づいて。どこの畑を見たって、プロフェッショナルの方はゴロゴロいらっしゃるんですよね。そういう方たちから、たくさんのことを学びたいと思ったのと同時に、自分の存在がいかに小さいかを実感したんです

東出昌大 撮影/廣瀬靖士
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 今回の月9をはじめ、これまで役者なら誰もがうらやむような作品に多く出演してきた。

 しかし、東出の口からは意外な言葉が。

役者としてまだまだだと思う一方で、“いつまでこの仕事をやっているんだろう”と、ふと思う瞬間があって。“仕事がある限りやり続ける”って、僕は言い切れるんだろうかと考えたときに、漠然と迷いが生まれるんです。たった1回しかない自分の人生、どこまでできるかわからない。でもだからこそ、やるからには一生懸命、頑張りたいと思っています」

“お願いだからだましてくれ!”

「撮影現場で誕生日のサプライズをしていただいたんですが、もうバレバレだったんです(笑)。でもせっかくサプライズをしてくれるんだし“えー!”って驚いたリアクションをしないと、と思って。スタッフのみなさんも、僕をだましているふうでしたけど、はたして僕が気づいていることに気づいていたんでしょうか……(笑)

ひがしで・まさひろ◎1988年2月1日生まれ。モデルとして活躍した後、2012年に映画『桐島、部活やめるってよ』で役者デビュー。代表作にドラマ『ごちそうさん』『花燃ゆ』『あなたのことはそれほど』『予兆 散歩する侵略者』や、映画『デスノート Light up the NEW world』『聖の青春』『関ケ原』など多数。