人生で唯一、悔いが残っていること

 女性特有の悩みもあったようだ。

女優は男優に比べて年齢を重ねると、若さや美しさがなくなったと評価が下がることが多く、私もその壁にぶつかり苦しんできました。

 仕事や育児でもそういう悩みにぶつかる女性は多いと思いますが、未来は必ず開けるという気持ちがあれば何とかなると思います

『週刊女性』秘蔵写真。「和服で正座」こそが、誰もが思い浮かべる梶のイメージ?('79年8月)
『週刊女性』秘蔵写真。「和服で正座」こそが、誰もが思い浮かべる梶のイメージ?('79年8月)
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 そんな梶のモットーは、「後悔を引きずるのは嫌い」「気持ちが落ち込むことはあっても、ひと晩で忘れるようにする」だが、ひとつだけ心残りが……。

結婚して子どもを産むことができなかったのが私の人生で唯一、悔いが残りますね

 40年前の週刊女性では、26歳ごろに結婚寸前だった男性との別れについて、

「あんなに疲れる恋はもうこりごりよ」

 と告白。

 現在まで独身を貫いているが、その傷はまだ癒えていないのだろうか。

これからも恋はしていきますよ。恋をしないと人生やっていけませんから。でも今、ステキだなと思える男性はいませんね!

 ちゃめっ気たっぷりに語るが、かつては「結婚は80歳で」という理想があったという梶。70代の10年間は、その実現に向けてさらに活躍することになりそう。

11種類を使い分ける! 歯磨きマニアの一面も

 上の奥歯を磨く子ども用のアンパンマン歯ブラシから、日本では購入できない強力な洗口液。歯間ごとに異なるデンタルフロスまで、たくさんの歯磨きグッズを常用している梶。健康と美の秘訣だとか。

愛用の歯磨きグッズを手に 撮影/廣瀬靖士
愛用の歯磨きグッズを手に 撮影/廣瀬靖士