──じゃあ、恋愛は自分がリードしたい? 相手にリードされたほうが楽?

柳下 僕は完全にリードしたいタイプですね。一歩引いてくれる人がいいです。

牧田 九州男児みたいな。

柳下 うん。だから、九州の女性いいなって思う。さりげなく旦那さんを立てるとか、もうそれが当たり前で育ってるみたいな感じで。男の人が、料理してるとか台所に入るとか、信じられないみたいな。そのスタイルが当たり前に根付いてる女性がいいなって。そういう女性だと、男が家事をやることも、ダンナがやって当たり前じゃないっていうか。お互い気持ちがわかって、お互い手伝っていけるなって思うから。俺も女性がやるのが当たり前だとは思いたくはないし。

──牧田さんは?

柳下 リードされてるでしょ?(笑)

牧田 ハハハ。僕は基本、お互い様みたいなイーブンな関係がいいですけど。けっこうボケっとしてるんで、まあ引っ張っられつつ、俺も引っ張りつつみたいな。いま大が言ってたのと一緒で、やってくれるからこそ、やってあげたいというか。

柳下 客観的に見ると、女の子は全部わかってて基本は全部引っ張ってるけど、“引っ張りたいんだね、じゃあ引っ張られてあげる”って、感じだと思う(笑)。

牧田 俺、末っ子長男なんでヘラヘラしてるから。引っ張れる男になりたいという理想はあるけど、お尻を叩いてくれる人のほうがいいのかもしれないです。

左から柳下大、牧田哲也 撮影/廣瀬靖士
左から柳下大、牧田哲也 撮影/廣瀬靖士
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──改めて、お互いはどんな存在ですか?

柳下 ずっと意識し続ける存在じゃないですかね。ある意味の基準というか、ボーダーラインというか。例えば、牧田がすごい作品に出演したら、“あ! 自分もそこに手が届くのかも”って思えたり、牧田がやるんだったら俺も頑張らなきゃと思えたり。例えばこの先、牧田が結婚したら、“あ! 俺もそろそろ考えなきゃ”って思うとか。そういう、いろんな人生のボーダーライン。

牧田 確かにそんな感じですね。無意識にたぶん比べちゃったり見てたりするんだろうなっていう。俺は、大にずっと先を行かれていると思っているので、それを馬のにんじんじゃないですけど目指して、“俺も行かなきゃ”って気にもなりますし。そういう意味でも、他にはいない唯一無二の存在ですね。