コンテンツビジネス本部 テレビ番組ビジネス部の林田健二氏に話を聞いてみると、

「だいたい毎話5分~10分ほどの物語になっていて、テレビ放送の45分では描ききれない裏設定や脚本の背景の部分を描くことも多いです。

 本編の1話を見た後に“チェインストーリー”で1.5話。ドラマの2話の次に2.5話を見ていただくというふうに“本編を見た後にさらに深く物語を知るためにチェインストーリーを見る。そしてまた本編が見たくなる”といった効果を狙っています」

本作で明かされなかった謎が明らかに

 亀梨和也演じる、メディアによって母親を自殺に追い込まれた過去をもつ主人公・中村慶介が、メディアに復讐するストーリーを描いた『FINAL CUT』(フジテレビ系)のチェインストーリーではこんな話が。

「ネットで評判がよかったのは、ドラマで中村と一緒に復讐していくHey! Say! JUMPの高木雄也さん演じる野田大地というキャラクターの少年時代を描いた回。なぜ彼が復讐を手伝うのか、その理由が明らかになるんですね。

 もともと野田というキャラクターは、SNS上では“彼が真犯人なんじゃないか”とか“手伝うふりをしてハメようとしているんじゃないか”といったような憶測を呼ぶキャラクターでした。

 しかし、チェインストーリーの7・5話でその理由が発覚してからは、“何度見ても泣ける”といった真逆の感想をいただいたりと、反響は大きかったです」(林田氏)

 本編では描かれなかった要素が見れるのもオリジナルドラマならでは。しかし、制作とキャスト陣がともに同じだと現場の苦労も大きいようで、『明日の約束』(フジテレビ系)の現場からはこんな声も聞こえてきたという。

「本編と並行しての撮影だったのですが、制作の方にお話を伺ったら“本当に大変だった”とおっしゃっていました。チェインストーリーの時間をすべて合わせると、単純計算で約1話分になるわけですから、かなりエネルギーを注いでいただいたと思います。そういった意味では、関西テレビさんには頭が上がらないですね(笑)」(林田氏)