’17 年2月20日午前11時。小雪がちらつく曇天模様にもかかわらず、マルカン大食堂の復活に、ビルの前には市内外から集まった人々で長い行列ができていた。

 マルカン大食堂といえば、はしで食べる高さ25センチメートルの10段巻きソフトクリームが名物。メニューは100種以上もあり、ナポリカツなども人気の品だ。

赤ちゃんひと口。名物のはしで食べるソフトクリームは、誰もが写真に撮りたがる
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 現在、6階の大食堂とファッションと雑貨のセレクトショップ、カフェ、マッサージ店が入る1階のみが営業している。

 2〜5階を埋めるには設備改修などの投資がかかるので、あえて封鎖しているという。

 興味深いのは、駐車場だ。もともと百貨店の無料駐車場は60台分あり、近所に商店街の140台の有料駐車場があった。つまり、早い者勝ちである。そこで、小友さんたちは、これをビジネスチャンスと見て、商店街と話し合い、百貨店分も有料にして、駐車場運営会社に貸し出したのだ。

「ビジネスとして成立できるように運営しています。マルカン大食堂の集客力を生かして、マルカンビル周辺の遊休化した土地建物に事業者を誘致することで収益を上げたり、マルカン大食堂のブランド力を生かしたグッズ開発などを地元企業と共同で手がけています」

 大食堂復活から、はや1年以上が経過。現在は、どれくらいの集客があるのだろうか。

「レジを通過する人数でいうと、平日で平均500組、土日祝で750組ですね。だいたい1組で2、3人以上ですから繁盛しています。

小友さんたちは、マルカンビルを中心に街の活性化を目指している

 今後は、地下にスケボーパークを作ろうとか、屋上を温泉施設にしようという案もあります。いま、どこでも買えるものでは勝負はできません。そこでしかできないことに価値がある。マルカン大食堂は、その象徴になったらうれしいですね

 市民の新たな憩いの場として、これからも愛され続けることだろう。