「演歌歌手であれば、1曲でもヒット曲があれば、それで何とか食つなぐことができる。どぶ板のような営業もします。でも、広瀬のような歌い手には、それができない。しかも生活の拠点はロスでしょ。日本で金を稼げるうちは、そんな二重生活が可能ですけど、日本で稼げなくなれば息詰まるのは当然です」(芸能プロダクション関係者)

 広瀬は、歌い手としてプライドがかなり高いようで、周囲がへきえきすることがあっても自分を貫きます。

自分の声域を半オクターブあげるためだけで、ボイストレーニングに200万円を払う人です。プロ意識が高いと言えば高いのですが、別の見方をすれば融通がまったくきかないタイプです。

 コンサートも、絶対にアンコールをやりません。最後の1曲で、自分のその日の力を全部出し切って歌うという考えからです。最初からアンコールを設定しているのは、今の音楽業界の当たり前ですから、そこまで考えて声を使い切ればいいのです。そんなこともできないのでは、ファンにそっぽを向かれても仕方ないですよ」(スポーツ紙音楽記者)

 ”独立ドロドロ”で、皮肉にも「広瀬香美」の名前が久しぶりにメディアに取り上げられた、という皮肉。

 とりあえずニュースとして食いついた芸能メディアですが、お互いに円満解決を望んでいるあたりが、すでに周囲の関心を集め続けることができる”ドロドロ劇”とは違っているようです。一応、注視はしていますが……。

<取材・文/間垣ジェーン美瑠>