消えるSMAP、残るSMAP

 一方で、レギュラー番組こそ全滅したが、「SMAP」が消えることなく継続されているコンテンツもある。

 '16年末、5人が最後に『世界に一つだけの花』を披露した『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)だ。現在も公式HPには5色の花とともに、《20年9カ月、最後までありがとうございました》とのメッセージが添えられている。

フジテレビでは、放送を終了した過去の番組についてもしばらくは公式ホームページを残しております。『SMAP×SMAP』につきましても同様で、現段階で掲載を取りやめる予定はございません」(フジテレビ企業広報部)

 番組HPのメッセージ欄には、今も絶えずファンからの声が届き続けている。

 '91年のデビュー曲『Can‘t Stop!!-LOVING-』から、'16年のラストアルバム『SMAP 25 YEAS』まで、すべての楽曲をリリースした『ビクター・エンタテイメント』。アーティストサイトでは、今にも歌わんとばかりのマイクを持ったSMAPが迎える。

ほかのアーティストに関しても同じですが、ホームページの根本的な変更などがない限り、その都度検証ということになるとは思いますが、バックカタログとして現在も(作品は)発売中ですので、基本はアーティスト欄として名前は残っていきます」(ビクター・エンタテインメント担当者)

 『世界に一つだけの花』のほか、今なおCDを買い求めるファンがいる限り、SMAPの名前は残るということだ。

 そして『スマスマ』最終回でも5人が呼びかけ続けた、'11年3月の東日本大震災による被災者への支援と寄付。その受け皿となった『東日本復興支援財団』のHPには、今もソフトバンクグループの孫正義社長や、王貞治氏とともにSMAPが「発起人」として名を連ねている。

「財団は当初より10年間、'21年までの活動を予定しておりまして、以降は状況を見て検討していきます。SMAPさんは発起人でありますから、HPでも変わらず(名前は残る)です。(ジャニーズ事務所から《SMAP》の削除要請などは)これまでも来ていません」(復興支援財団・事務局長補佐)

 たとえグループ名が消えようとも、SMAPが残してきた偉大な実績と功績は誰にも消すことはできない。