再婚子あり男性と初婚女性のケースは

 九州地方で活動している会員の話です。「再婚をしたい」と入会してきた秋元重次さん(45歳、仮名)には、元妻側に中3になる娘さんがいます。

 離婚後、秋元さんは家族で暮らしていた分譲マンンションに残り、母娘が出て行く形になったのですが、2人が新しい住処として選んだのは、マンションから駅を挟んで反対側の徒歩圏内にある場所でした。

 なぜそんなに近くに引っ越したのか。それは娘さんの中学校を考えてのことでした。公立中に通う娘さんには学区があり、さらに運動部で期待される選手だったので、娘さんを転校させたくなかったのです。

 さて、婚活をスタートさせた秋元さんですが、なかなかいいご縁に恵まれなかったものの、いくつかのお見合いを経て、1つ年下の有森理子さん(44歳、仮名)とお付き合いするようになり、真剣交際に入りました。

 ところが真剣交際に入って、結婚のことを2人で具体的に話していくうちに、有森さんには納得できないことが出てきたようです。有森さんの相談室の仲人さんから、こんな連絡が入りました。

「真剣交際に入ったので、秋元様は有森の家がある街に行って、『その街の様子を知りたい』とおっしゃっているようです。また、『家にも行ってみたい』と。

 ところが、ご自身が住まわれている街には、有森を寄せ付けないようにしている。それは、別れた奥様とお嬢様がお近くに住んでいらっしゃるからだそうで。そこが彼女はどうしても納得がいかないようです」

 これから結婚をする相手の街に、なぜ行けないのか。有森さんにしてみたら、別れた奥様やお嬢様を優先しているように感じてしまったのでしょう。

 相談室からの電話の内容を秋元さんに告げると、彼は私にこんなことを言いました。

「元妻とは話し合ってお互いが納得しての離婚だったので、私が再婚することになんら問題がありません。元妻との復縁も100パーセントない。

 ただ、時期が悪い。娘が受験なので、高校に受かるまでは、刺激したくないんですよ。今はいいおつきあいを続けていて、入籍は娘が高校に合格してからにしたい。春になったら、ウチに来てもらうのは全然かまわないのですが」

 しかし、これは有森さんには、納得できない理由なのでしょう。

お相手の過去も今もすべてを受け入れる

 これらのケースの中で、男性の太田さんと女性の有森さんは、お相手の元配偶者やお子さんのことが気になって仕方がなかった。ところが、男性の鳥羽さんだけが、過去の配偶者を気にかけなかった。

 これは鳥羽さんも離婚経験者で、別れた妻の方に、高校生と大学生になるお子さんがいたからでしょう。

 離婚を選択した夫婦の事情やその時の気持ち、また離婚後の子どもとの接し方などを、身をもって体験してきているので、お相手の離婚後の事情や元配偶者のことも認めることができたし、お子さんを思う親の気持ちも理解できた。

 子どもがいるお相手との再婚事情は、カップルによって様々ですが、お相手の過去も今置かれている環境も、すべて受け入れて認めてあげる。それが、幸せな結婚に結びつくのではないでしょうか。


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『あいかつハウス』http://aikatsuhouse.grupo.jp/