――アーティストとしてもいいパートナーになっていっているおふたりは、『宝塚BOYS』でも共演されていますが(9月2日大阪・サンケイホールブリーゼ公演まで)、“歌いたいし踊りたい二人”の活躍が期待できそうですね。

塩田 この舞台は5度目の上演ですけど、出演する役者が変わると全然違ってくるんですよ。演出の鈴木裕美さんが役者の関係性で毎回作られているので。それが面白いです。

川原 一番危惧してることは、物語の時代背景である戦争。若い僕たちがそれをどこまで理解して落とし込んだ上で、重みのある部分をにじませられるかどうか。

塩田 お客さんに想像させられるかだよね。

川原 終戦直後の普通と、現代で普通だと思われていることって、ちょっと違ったりもするし、そういう部分から生まれるドラマだったり、コメディ部分だったりっていうのもあるので、どこまで作品の中で芝居として感じさせることができるかっていうのは、僕たちの年代では、すごい挑戦だなと思います。

塩田 本当に出会えてよかった作品ですね。

川原一馬 撮影/廣瀬靖士

――後半の黒燕尾(えんび)でのレビューのシーンは見せ場だと思いますが。

塩田 そうですね。でも、そこに向かっていく心の流れがあるからこそ魅力的なんですよね。

川原 うん、そうなんですよね。そこまで生ききれたら、このチームでその流れがちゃんと作れたら、すごくいいレビューになるんじゃないかと思います。

塩田 宝塚大劇場に立ちたいというBOYSたちの想いが入っているレビューじゃないとダメなので。

川原 たぶん、僕たちの人間性がすごくにじみ出る作品になるんじゃないかなって思います。

塩田 同意です(笑)。