一方で、同日に公開された“ライバル”の動きも気になるところ。中でも、

「'09年に興行収入26億円を記録した、洋画『マンマ・ミーア!』の続編『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』ですね。

 大女優のメリル・ストリープが出演する女性好みのミュージカル映画は『検察側の罪人』が取り込みたいターゲット層とかぶってしまいます。チケット売り場で悩んでは……こっち、となるかもしれません」(映画ライター)

 また夏休み終盤ということもあり、親子向け映画も客足は伸びそうだ。元スタジオジブリ所属で宮崎駿の後継者とも言われた、米林宏昌監督のアニメーション映画『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』も同日公開。

「木村さんや二宮さんのファンの多くは母親世代ですからね。自分は見たいけども子どもに合わせて、ということもあるでしょう。そういう意味では、子どもに大人気のミニカー映画映画ドライブヘッド~トミカハイパーレスキュー 機動救急警察~』も侮れません」(同・映画ライター)

 また、公開中の人気作品もランキングに残りそう。

 8月17日に公開し、初週ランキング1位を獲得した小栗旬主演映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』は勢いがある。そして木村の後輩・山下智久主演映画『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』(7月27日公開)は、興行収入69億円を突破する大ヒット映画となっている。

「いずれも人気作品の続編だけに、ある程度の計算はできたでしょうが『コード・ブルー』は予想以上のデキ。『検察側の罪人』の成績によっては、山Pとの“世代交代”をささやかれてもおかしくはない」(芸能プロ関係者)

 そして映画界で“計算外”の大ヒット作品になったのが、何かと話題の『カメラを止めるな!』だ。6月に本公開された、製作費300万円とも言われる小作品はSNSなどの口コミで広がり、興行収入10億円に迫るとか。それでも木村の脅威にはならないように見えるのだが……。

「盗作疑惑をかけられている『カメ止め』ですが、逆に話題になっていますね。当初はわずか2館の公開だったのが、現在では全国100館以上に到達しています。そして大手映画館『TOHOシネマズ』の各館でも、ほとんどが一番座席数の多い“メインスクリーン”を確保しているんです。

 一方の『検察側の罪人』は、親会社の東宝の新作映画にもかかわらず、六本木や新宿など『カメ止め』よりも小さいスクリーンをあてがわれている館も少なくはない。これが今の木村さんに対する期待と評価の表れということでしょうか」(前出・映画配給会社関係者)

 スーパースターのプライドを取り戻せるか。