ボランティアの依頼やサポートの案内などが貼り出される連絡板
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 三谷さんは、避難所への慰問窓口も担当している。「ジャニーズのみなさん、木村拓哉さんもいらっしゃいました。何か役に立ちたいということで来てくださるんですね。慰問は、被災者、特に子どもの心のケアになる。人が多く集まり、普段会えないような人にも会えますから。そして、被災地の状況をメディアに発信してもらえる。シビアなことを言うと、義援金にも影響があります

 阪神・淡路大震災や東日本大震災でも、三谷さんは応援のため現地入りしている。

あのときの経験がいま、役立っています。被災地へ自治体職員が応援に向かうのは、いずれやってくるわが町の被災に備え、災害対応を学ぶために行くんだなと気づきました。被災を経験した自治体の存在は大きいんです。今回の西日本豪雨も、いろいろな自治体から応援の職員が入っていて、熊本の益城町からも来てくれました

 ただ、協力を生かせなかった悔しさはいまだに残る。

「いちばん最初に駆けつける人たちというのは、経験や知識が豊富で災害対策を熟知している。ところが、自治体の“受援窓口”は彼らに対応しきれなかった。そこがしっかりしていれば、一緒にきちんとした仕組みが作れたはずでした。窓口が対応できなかったばかりに、たいしたことをしてもらえないまま帰ってもらうことに。それが申し訳なくて……」

 どれだけ備えていようと災害は待ってくれない。

災害はどこでも起きる。その意識を持ってちゃんと学べば、災害自体を防げなくても、被害は減らせます。ボランティアの方や、寄付や義援金を送ってくれたみなさんに、感謝の気持ちを伝えたいですね」

被災したのはペットも同じ

 長引く避難生活では、ペットと離れ離れになる被災者も多い。飼い主にとってペットは家族も同然。そこへの支援の輪も広がりつつあるようだ。

 真備町から北部の山側にある真備総合公園。その一角の駐車場に、2台のトレーラーが置かれていた。犬の鳴き声が聞こえてくる。

 ここは、真備町で被災し避難所で暮らす被災者が飼育している犬や猫などを預かる「ペット支援トレーラーハウス」である。

「開設は8月1日。被災者のみなさんが仕事に行ったり、被災した家の片づけや行政の手続きに行くときなどに預けにきます。毎日、平均5〜6頭は預かっていますね。今日はいませんが、猫も預かります」

 そう話してくれたのは、NPO法人『ピースウィンズ・ジャパン』の大西純子さん。

 大西さんたちは、7月7日に広島県から倉敷市に入り、人道支援活動に取り組んでいた。