発病したころに比べれば、確実に快方に向かっています。ですが、まだ右側の手や脚を動かすことがぎこちないんです。それでも、福助さんは歩けて話せることがうれしくて仕方ないようです。

 それで彼から“舞台に復帰したい”と強く松竹に働きかけたのです。“まだ早いのでは?”という声も一部ではあったのですが、九月大歌舞伎に出演する梅玉さんや中村吉右衛門さんなどの大御所が彼の復帰を後押しし、今回の出演が実現したのです」(あるご贔屓筋)

 松竹を通じコメントは出したものの、いまだ福助はマスコミに直接、話はしていない。そこで、9月上旬の朝、歌舞伎座へ向かうため自宅から出てきた彼を直撃取材した。

福助を直撃

週刊女性の直撃に答える中村福助
週刊女性の直撃に答える中村福助
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─すみません。約5年ぶりの舞台に立たれたご感想は?

「ありがとうございます。本当にありがとうございます」

 A子さんに支えられ、タクシーのほうへ歩いていく。

─歌右衛門襲名をファンのみなさんは待ちわびていると思うのですが?

「頑張ります! 応援してください」

 そう笑顔で言い残すと、タクシーに乗り込んだ。

「歌右衛門は女形の最高名跡のひとつですし、継ぐには当然、それなりの技量が求められます。まだ回復途中ですし、今すぐ“いつ襲名”ということは言えないと思いますが、今回の復帰が襲名への大きな第一歩であることは間違いありません。

 そのためにも、松竹や多くの梨園関係者が万全のフォローをしていくと思いますよ」(前出・松竹関係者)

 歌舞伎界における“女形の最高峰”と称えられた先代の六代目歌右衛門は先天性の病で左脚は終生ぎこちなかったという。七代目もあらゆるハンデを乗り越え艶やかで品のある素晴らしい女形を必ず見せてくれるはずだ─。