「『SUIT』は『東京~』のリメイクでも続編でもありません。まったく内容が違います。しかもあれから27年もたって、当たり前ですが、ふたりともオジサン、オバサンです。

 再放送で興味を持った若い子たちも、現在のふたりに興味を持つかは疑問です。再放送の評判が良かったからといって、それが即、新ドラマの視聴率につながるとは考えにくいですね」(テレビ誌ライター)

 それにしても、なぜいま、『月9』に織田裕二!? ……そんな声も聞こえるのだが、

『東京~』以降、織田さんはフジテレビのドラマに多数出演し、人気俳優となりました。なんと言っても『踊る大捜査線』を大ヒットさせたのは大きい。

 そして当時の担当プロデューサー・亀山千広氏は、この作品の成功で出世したといっても過言ではないでしょう。さらに『東京〜』をプロデュースした大多亮氏も大出世。

 定期的にフジのドラマに出るのは功労賞という意味もあるんですが、亀山氏と大多氏は織田さんが大のお気に入りですから(笑い)」(スポーツ紙記者)

 だが、こんな話も出ている。

立て直しを図っているフジテレビですが、ここ最近、“劇場用映画”で成功を収めています。『コードブルー』や『万引き家族』がそうですね。 

 今回の織田さんへの反響次第では、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』の続編も考えているみたいです。でも、まずは『SUITS』がどう評価されるかですね」(前出・テレビ誌ライター)

 '12年に公開された4作目のタイトルには『FINAL』と打たれていたが、『踊る~』の人気は今でも衰えない。劇場用映画がテレビで放送されれば高い視聴率を稼ぐ。

 織田裕二ファンというよりも、あの映画自体のファンが多いだけに、実現の可能性もあるのでは。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。