新ユニットが結成される際には、既存の組み合わせのシャッフルが行われることはジャニーズでは珍しいことではないが、西畑・大西と一緒にパフォーマンスする機会の多かった、向井康二と室龍太が『なにわ男子』に入っていないことを嘆くファンも多い。

「特に向井君は、バラエティ番組『まいど!ジャーニィ〜』(BSフジ)で『なにわ男子』に抜擢された5人と長く共演しているだけに、なぜ向井君だけ……という驚きも大きい。『Funky8』ファンと同じく『まいジャニ』ファンも、素直に喜べない人は多いようです」

 今回の『なにわ男子』というネーミングに、既視感のようなものを覚えたジャニーズファンは少なくないはずだ。それは、かつて関西ジャニーズJr.にあった『なにわ皇子』の存在だ。

 ジャニーズに詳しい芸能記者は言う。

西のキンプリ的存在!?

「『なにわ皇子』は、今回のメンバー・西畑と大西、そして現在はキンプリメンバーとなった永瀬廉とのトリオでした。永瀬の『な』、西畑の『に』、そして大西の『お』と、それぞれの苗字から取られているネーミングです。

 さらに『皇子』の『じ』が、ジャニーさんの『じ』だと言う都市伝説のようなエピソードもあったほどです(笑)。大西が入所してすぐに結成されたユニットだったため、ジャニーさんの力の入れようがうかがえました」

 今回のユニット名には、西畑と大西が所属することもあり、その面影も伺えなくはないが、若干、違和感もおぼえると、同記者は言う。

ジャニーさんにしては、少しストレートすぎる気がするんです。皇子というワードから、男子という、比較的フラットな言葉にしてきた。

 例えばジャニーズJr.の人気ユニット『SixTONES』。結成当初は『シックストーンズ』と命名しましたが、ジャニーさんのアイデアで、これを『ストーンズ』と読ませると変更しました」

 このように、ジャニーさんなら独特の視点を加えてくることが常。それなのに今回はストレートな名前なのが気になるところ。さらに同記者は、メンバーについても首をかしげる。

「メンバーが、人気者を上から順に選んだような人選なんです。これも、今までのジャニーさんだったら、ひとクセありそうなメンバーや、ハーフや年少者、誰も知らない入所すぐのメンバーといった、サプライズを用意しそうなのですが……。人気者でそろえる人選には、西のキンプリを作りたいのかなという雰囲気もあります」

 西畑出演のドラマにも〈なにわ男子/関西ジャニーズJr.〉というクレジットが表記され、いきなり本格始動した『なにわ男子』。

『SixTONES』や『HiHi JETS』、『東京B少年』など、東京の人気Jr.たちを脅かす存在になることは間違いなさそうだ。

<取材・文/渋谷恭太郎>