1987(昭和62)年の男の子を見ると、1位は達也、6位に和也だ。

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「これは漫画『タッチ』の影響です。1981(昭和56)年から5年間、連載されました。アニメ化もされ、大ヒットしました」

 一方、女の子の1位は愛。1981(昭和56)年から2年連続で2位を獲得し、1983(昭和58)年から8連覇。

「これも社会全体では欠乏感で説明できます。当時はバブル。多くの人がお金稼ぎに夢中になり、父親は休日ゴルフや単身赴任。受験戦争も激化し、子どもは塾通い。家族を含めた人との結びつきに飢えを感じていたころだといえます」

 バブル崩壊後、愛もトップ10からは退いた。

辞書にはない読み方も増加

 1997(平成9)年の男の子の1位は翔太、2位は翔。

「翔の字は、今でも大人気。ランキングへの初登場は1982(昭和57)年。実はその前年、名前に使用できる漢字が346字増やされました。翔は、そのうちの1字なんです」

 なんと、現在まで1度たりともトップ10から漏れたことがない。

「ただし“ショウ”だけでなく“ト”という、一般的な辞書にはない読み方も増加しました。翔を“ト”と読ませた最初の人物は司馬遼太郎。大河ドラマにもなった『翔ぶが如く』でしょう。この読ませ方が、これほど名前に広まるとは思いもしませんでした」

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 1997(平成9)年の女の子。1位は明日香、8位に未来と、21世紀を意識した名前が。そして楓、萌など1文字名前が5つも。翌年には女の子でも、厳密には辞書にはない読み方もさせる名前が8位にランクインするように。

「玲奈は、レイナだけでなく、レナの読ませ方も。ただ、レナという呼び名に漢字を当てるとき、“レ”と読む漢字はないので、いたしかたないとは思います」

 2007(平成19)年の男の子の1位は大翔(ヒロト・ダイトなど)。同年からの5連覇を含めて8回、1位になった。3位は大輝。

「大の字はずっと大人気。1973(昭和48)年の大輔から現在に至るまで、トップ10に入らなかったことは1度もありません。近年では、大地や大和、大雅もランク入りしています」