同年の女の子は2位に優奈、4位に結衣、8位に美優、9位に優衣だ。

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「優、心、結という字は、現在も大人気です。昭和50年代には優子が4回、トップ10入りしましたが、1980(昭和55)年以降は圏外に。その後、優花がランクインしたのは1996(平成8)年。

 阪神大震災、オウム事件、失われた20年、学級崩壊……。暗さのあった時代です。だからこそ、人と人との結びつきや心のやさしさを表す字が、時代の欠乏感や不安感から流行したといえます。この傾向は2011(平成23)年の東日本大地震以降、さらに顕著です

 そして、心愛(ココア)、陽葵(ヒマリ、ヒナタ、ヒナなど)、結愛(ユア、ユイ、ユイナなど)など、辞書にはない読み方をさせる名前がトップ10の常連に。

最新ランキングの結果は……!?

 2017(平成29)年の男の子は悠真、悠人、陽翔が同数1位に。

「悠人の読み方はユウトやハルトなど。陽翔の読み方はハルトやヒナト、アキト、ハルヒ、ヒナタなどです。そして、読み方別の1位はハルトです」(明治安田生命・広報部)

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「分析したところ、最新のトップ100の名前のうち、一般的な辞書にはない読ませ方の名前が男の子で約5%、女の子で約20%でした」(牧野さん、以下同)

 自由度の高い読み方は、すっかり市民権を得たよう。さらに湊、蓮、蒼、新と、漢字1字名前が4つランクイン。

「昔の漢字1字名前とは違い、約半分は音読みです」

 女の子の1位は咲良(サクラ、サラ)、そして6位もさくら。

「近年は、男女ともに自然に関する名前が増えました。蓮、樹、海、空、陽、菜、花、葵……。これも欠乏感、不安感の表れ。忙しく、がんじがらめの世の中だからこそ、大きくのびのびとした自然を求め、名づけに多く使われています」

 11月下旬発表予定の平成最後の調査結果にも注目!


《PROFILE》
牧野恭仁雄さん ◎命名研究家。30年以上にわたり、12万人以上の名づけ相談に乗ってきたスペシャリスト。『幸せの扉をひらく赤ちゃんの名前辞典』(朝日新聞出版)など著書多数