片貝漁港では釣り人が左脚を発見し
片貝漁港では釣り人が左脚を発見し
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 前出・男性釣り客は、

「ちょうど魚がよく釣れるシーズンだった。この辺りだとスズキも釣れますよ。ただ、東京から釣りに来ていた人は、釣った魚をリリースして帰ったみたいですけどね」

 遺体発見現場から約20キロ離れた閑静な住宅街に、山田さんの家はある。

「容子さんの旦那さんが生きていたころは町内会にも入っていて交流もあったんですが、亡くなってからはおやめになって、20年以上たつかもしれません。息子さんが1人いて、結婚されて、容子さんと3人で暮らしていることは知っていました」

 そう話す70代の女性近隣住民は、若い時分の長男の様子を回想する。

「地域のお祭りとか率先して出てきて年下の子どもの面倒もよく見ていたようです。秋の収穫祭とかもね。お囃子もやっていました。ただ、それは小さいころの話で、大きくなってからは見てないです」

 自治会関係者は、ご近所からこんな話を耳にしていた。

「8月ごろにケンカをするような怒鳴り声を聞いたことがある、と言っていました」

 時系列で確認すると、ケンカの後に山田さんの姿は消えバラバラ遺体で発見された。

 身元特定から千葉県警は同居する自称会社員の長男・基裕容疑者(37)を聴取し、11月23日に死体損壊・遺棄容疑で逮捕、翌24日に送検した。

 基裕容疑者は母・容子さんの捜索願を出しておらず、遺体の見つかった九十九里浜近くでは防犯カメラが同容疑者の車をとらえていた。