「仲裁してくる」という松岡さんの発言から、昌大さん夫婦はケンカしていたとみられる。一部近隣住民は「昌大さんの女性関係、いわゆる不倫が夫婦間のトラブルの原因らしい」と話した。

不倫トラブル説

農業・松岡史晃さん(44)
農業・松岡史晃さん(44)
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 松岡さん宅近くに住む女性(68)は、

「父親も奥さんも“行くな”と止めたって聞きました」

「行くな」という理由が、呼び出された時間が夜9時近くと遅かったためか、トラブルが抜き差しならないものだったからなのかは、今のところ不明だ。家族から止められてもなお向かうほどの事情とはどのようなものだったのだろうか。

 松岡さんを知る人物によると「頼まれたら嫌と言えない人」(近隣の70代女性)、「消防団や地域でも後輩から人望があり、困ったことがあったらほおっておけないタイプ」(幼なじみの男性)

 面倒見のよさが災いし、事件に巻き込まれてしまったとも考えられる。

 不倫説が事実ならば、なぜ責められる側の昌大さんがキレたのか。一般的に、不倫されたほうが逆上し、凶行におよぶ、というケースは時折、起こるが……。

 昌大さんは、

「急にキレだす人ではなかった」(小・中学校時代の同窓生40代女性)

 しかし、両親や子どもたちも手にかけたとみられる。しかもナタで惨殺というむごいやり口で。

 親戚の女性(77)が明かす。

「保生さんは穏やかな人で働き者。トラブルもない。実穂子さんは宮崎の洋裁学校出身で、手先が器用。地域活動にも積極的で、いつもニコニコしていました」

 保生さんはしいたけ、米などを栽培する一方、土木作業員として働いていた。

 次男夫婦の不仲、不倫についても「聞いたことがなく根拠がわからない」(近所に住む40代女性)との声がある一方、「飯干さんの奥さんと松岡さんの仲を怪しんで、旦那が松岡さんを呼び出したって話です」(五ヶ瀬町の70代男性)と流言飛語が行き交っている。

 昌大さんの会社の同僚女性は、

「会社の飲み会に奥さんが一緒に来たり、迎えに来たりしていました。仕事が終わると“家族との時間を過ごしたい”と、いつもさっさと帰っていました」

 と昌大さんの家族思いの一面を明かす。