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ー 学校現場にはすでに配布

 2月10日、神奈川県警少年育成課の公式Xが異例の釈明コメントを出したことが話題となっている。

学校現場にはすでに配布

 公式Xには、

《2月4日に投稿した暴力の様子を映したSNSへの投稿・拡散などに対する注意喚起の内容について、配慮に欠ける表現がありましたので、投稿内容を削除いたします》

 とつづられている。

 最近、学校内での暴行動画がネットで次々と拡散されていることを受け、県警は注意喚起用のチラシを作成。そのチラシと同じ画像を今月4日、この公式Xに投稿していたのだ。

その内容は、イラストを使いながら、暴行動画の投稿に警鐘を鳴らすものとなっていました。チラシの上部には『その投稿アウトです!』と大きく書かれ、その下には、いじめの現場をスマホで撮影する人物が描かれています。被害者は土下座しているものの、加害者が蹴り上げている様子が表現されていました。

 さらに、その映像をおもしろ半分や注目集めのためにSNSに投稿・拡散。それを被害者が見てショックを受けているという構図です。つまり実際の被害に加え、ネットで晒される精神的被害という『二次被害』を表していました」(スポーツ紙記者、以下同)

 さらにチラシには「SNS上の悪質な書き込みは犯罪になる可能性があります!」として、名誉毀損罪や侮辱罪にあたる可能性にも言及。「あなたの投稿が相手に一生の傷を残すかもしれません」などと警告していた。

 このチラシは県内の小中高校でも配布され、多くの学生・生徒の目に触れることとなった。

「ところが、チラシや画像には『暴行そのものをとがめる表現がない』『被害者視点が欠けている』といった趣旨の批判が続出して炎上。こうした声を受け、県警は10日、配慮を欠いたとしてXへの投稿を削除したというわけなのです」

 X上では《削除だけで済む問題でしょうか?》《SNSは簡単に消しましたが、学校や学生へはどのように説明されるんですか?》など、県警の対応が不十分と考えているユーザーも多いようだ。

 ネット事情に詳しいジャーナリストが語る。

「学校への配布はすでに中止になっているとのことです。確かに一部誤解を招く表現になってしまいましたが、動画の投稿や拡散をやめさせたいという意図自体は理解できるものです。また1月23日には、同じ公式Xで《児童による暴力行為等の動画が投稿・拡散されています》としたうえで、《暴力は犯罪です!》と大前提を明確に示しています。ただ、神奈川県警はここ最近、ストーカー事案を巡る不適切対応や懲戒処分を受けた警察官が全国2番目に多かったなど不祥事が続いていることもあり、県民の目も厳しくなっている側面も否めません」

 今回の件はネット上でのトラブルに対し、行政がどう発信すべきなのか、そのあり方が改めて問われた出来事となった。