「西」の表札はきれいに剥がされていて、残された家族の姿もなかった

「西弘樹被告(22)の初公判は11月14日に千葉地裁松戸支部で開かれましたが、親族は誰ひとりとして来ていませんでした。来ていたのは記者と僕らくらいですね」(裁判を傍聴した知人男性)

 JAとうかつ中央・松戸南支店から現金9633万円を着服したとして、10月1日に窃盗罪で起訴されたのは元係長の松永かおり被告(54)。盗んだ金は次男に手渡しており、受け取った西被告も組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)で同日起訴された。

逮捕されたと知って笑った

 西被告は捜査段階から黙秘を続け、初公判では被告弁護人が「証拠がすべて出そろうまで話せない」などと起訴内容の認否を留保。わずか5分で閉廷となった。

 退出時、傍聴席に笑顔を向けた西被告は知人男性を見つけると、手の甲を向けた謎のピースサインを送ったという。

「その裏ピースサインが何を意味しているのかわからなくて、直接聞いちゃいました。すると小声で“俺あと2年で出てくるから”って言ったんですよ」(知人男性)

 母親が着服した大金で、西被告は毎晩パーティーのような生活を満喫していた。西被告に指名されたことがあるキャバクラ店員は、

「1回の来店でめっちゃお金使いますよ。ピンドン(ドン・ペリニヨンのロゼ)開けたり、貸し切ったりで数十万円は使っていました」

 と、当時の豪遊っぷりを証言するが、酔うとタチが悪いらしく、

「酔っぱらうとスキンシップのつもりか軽く頭とかを叩いてくるんですよ。でも、それがけっこう痛いので近寄らないようにしていた」(同)