箱根駅伝おもしろトリビア〜PART2〜

◎連続シード&ノーシード記録

 4年間で選手が入れ替わる大学駅伝。その強さを維持し続けるのは難しい。日体大は、シード権が導入された'56年から'91年まで、なんと36年連続でシード権を獲得し続けた。次いで、順大の32年連続、日大の30年連続だ。

 一方、シード権は逃すものの、予選会を勝ち抜いて“ノーシード”での本選出場を続けているのは上武大。'09年の初出場以来、11年連続。順調に(?)、記録を更新している。

◎超ベテラン監督は?

山梨学院大の上田誠仁監督
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 箱根駅伝の主役は選手だが、どうしても指揮官にも注目が集まる。今回の出場校で、監督歴がいちばん長いのは山梨学院大・上田誠仁監督だ。'85年に26歳で就任し、33年目。'87年に箱根駅伝初出場へ導くと、6回目の出場となる'92年に初の総合優勝を飾った。学生時代には母校・順大でも優勝を経験。選手・監督の両方で優勝を味わっている数少ない監督なのだ。

箱根駅伝・珍事件ファイル

◎走り出しちゃった警察官(1921年、第2回大会)

 箱根駅伝が始まったばかりの第2回大会。警察官の前田喜太平さんは、日比谷周辺を警備していたが、沿道の盛り上がりにアドレナリンが大爆発。なんと、選手と一緒に走り出してしまった! 

 もちろん、現場は大混乱。責任をとる形で辞職した前田さんは一念発起。日大に合格し、駅伝部へ。第3、4回大会では10区を走り、第6回大会では2区で区間賞! 選手として箱根路で輝いた。

◎3日前に集団食あたり(1991年、第67回大会)

 大会3日前の12月30日、駒大に衝撃が走った。エントリーしている10人のうち、6人が下痢の症状を訴えたのだ。原因は生ガキ。重症の2人はひと晩入院するほど。それでも、無事だった5区と7区の選手が区間賞を取るなど、チーム一丸となってアクシデントを乗り越え、結果は9位。シード権を死守した。

◎泥棒を捕まえたお手柄ランナー(2003年、第79回大会)

 箱根駅伝まで1か月を切った12月17日。専修大の太田宏嗣さんが、神奈川県川崎市内で万引き犯を捕まえてニュースに。“お手柄ランナー”として3区に登場したが、腹痛を起こしてしまう。前のランナーをつかまえるどころか、後続につかまるばかり。区間最下位で、チーム順位を18位まで下げてしまった……。


《PROFILE》
碓井哲雄さん ◎箱根駅伝に3度出場し、中央大の6連覇に貢献。現在は、神奈川工科大陸上競技部監督。近著に『箱根駅伝 強豪校の勝ち方』(文春新書)。箱根駅伝のテレビ解説を務めて25年