今回の場合、自称・桑名さんの息子は、母親から、桑名さんの子どもだと告げられたと証言している。すべてが事実かもしれないし、母親がついたウソを、彼が信じ続けている可能性もある。あるいは、彼の言っていることすべてがウソなのかもしれない。

 母親が亡くなっている以上、確かめようがないが、DNA鑑定をすれば、一発でわかること。それをしないのは、残された桑名ファミリーの優しさでもあるのか。

 さて、芸能界では今回のような“隠し子”の話はよく出てくる。丹波哲郎さんや松方弘樹さんなど亡くなった大物俳優や、今をときめく、市川海老蔵や片岡愛之助ら歌舞伎役者たちなど、隠し子の存在が報じられた例は多いが、

過去に丹波さんの隠し子である森正樹さんがミュージシャンとしてデビューしたことがあります。亡くなる直前に正樹さんに“俳優になれ”と語ったそうですが、隠し子だった息子にそんなことを言えるのなんて丹波さんくらいじゃないでしょうか。

 たいていの芸能人は隠し子が発覚した場合、存在は認めます。でも、“自分の跡を継げ”なんてなかなか言えませんよ。子どもからしても、自分を“捨てた”親のいる世界に行きたいとは思わないのでは。自分の父親が誰かを知りつつも、隠して過ごしている人は多いでしょう」(ワイドショースタッフ)

 しかしながら、今回の報道を見て身に覚えのある芸能人も多く、その人たちは戦々恐々としているそうだ。

 だが、それもこれも、芸能界の“風物詩”と言えるのでは?

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。