表札は『川』と手書きで書かれていた
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 しかし地元の少年たちには有名だったという。少年の1人が明かす。

「あのおばさん、スゲーくさいんすよ。酸っぱいすえたにおいってわかります? お風呂に入っていないみたいな、汗みたいなやつ」

 少年たちは深夜、自宅近くのディスカウントストア『ドン・キホーテ』で買い物する木綿子容疑者と一緒になることがよくあったという。

「レジを終えて商品を袋に入れてるときに隣り合わせになるともう最悪。マジくさかった。いつも黒いスウェット着て無表情。1度だけピンクのスウェット着ていた日があったけど」(前出・少年)

いい娘さんだなと思ってたのに……

 それでも日中は父娘の仲睦まじい姿が目撃されていた。

「お昼過ぎにいつも2人でスーパーに買い物に出かけていましたよ。パパさんは自転車で娘は歩きで。(木綿子容疑者は)少し太っているからダイエットかなと思っていました」

 と団地住人。前出・秀夫さんを知る女性も、

「私がここに引っ越してきて20年になりますが、川さん一家はその前からいました。秀夫さんは穏やかで“しまむら行ってきた”とか話す気さくな方でしたね。親子関係は悪くなかったと思いますよ。

 おととしの秋ごろ、秀夫さんが体調を崩して入院して、退院後も右足を引きずっていて具合が悪かったの。でも“娘が面倒を見てくれている”と話していたので、いい娘さんだなと思っていたのに……

 と周囲は良好そうな父と娘の姿を見ていた。しかし、前出・団地住人が振り返る。

「いま思えば買い物したり、一緒に歩いているときも笑いあったりする感じではなかった。会話してるところも見たことないかも。娘は暗いし声を聞いたことないけど、パパさんは感じよくて挨拶してくれることもありました」

 だが秀夫さんの意外な一面を古くからの知人が明かす。

「昔はケンカ早かったと聞きました。奥さんに対しても暴力をふるっていて、20年ほど前に離婚している。それが娘さんになんらかの影響を与えたのかなと思っちゃいます」

 生活費の無心を断られたことをきっかけに、過去のうっぷんも爆発したのか。

「殺意は確認されていない。見たところ死に至るような傷はなく、暴行と死の因果関係は不明」(前出・捜査関係者)

 夜な夜なドン・キホーテを訪れた容疑者が父親を殴ってまで手に入れたかったものはなんだったのだろうか。