それは別の作品の撮影でも多いに実感したとか。

「ランニングホームランを打つシーンがあって、それを3回連続で撮影したんです。主演の方はバッターボックスに立っていたので、僕は映るかもわからなかったんですが、役者たるもの、映ってなくても全力でやるべきだと。しかし3周目で脚がついていかなくなり、運動会のお父さん状態になっちゃって。先輩いわく、“脳が老いを自覚していない”と(笑)

 今後は、ある程度の運動とアンチエイジングにいそしんでいくと安田。これからもいろんな役、素敵な作品を心待ちにしています!

「ありがとうございます。応援してくださるみなさまに恩返しもしていきたいので。でも、恩返ししすぎて“あの人はもう1人でも大丈夫”とは、思われたくないな(笑)」

安田顕 撮影/伊藤和幸
安田顕 撮影/伊藤和幸
【写真】満面の笑みを浮かべる安田顕

○○○を演じてみたい

「ひとり芝居で、高橋お伝さんを演じてみたいです。“悪女”とも呼ばれ、一方ではそんなに悪い人ではなかったのでは? とも言われている人で、両極端のふたつの側面を持っているんです。同じセリフなのに、表情や動作を少し変えると、どう違って見えてくるのかなと。ぜひやってみたいです

忘れられない大先輩の言葉

「大事にしている言葉がいくつかあるんですが、前に山本學さんが先輩から教わったという“主役がヘタに見えたら自分がヘタだと思え”という言葉がとても印象的。現場での居方や芝居への取り組みもすごく素敵な方なので、その言葉をもらったのはいい思い出、ずっと忘れないと思います」

■WOWOW『連続ドラマW 絶叫』
3月24日(日)夜10時スタート(全4話)第1話無料
 母親から愛されなかった寂しさを胸に秘めながらも、OLとして平凡な毎日を過ごしてきた鈴木陽子(尾野真千子)。だが、借金を抱えた父親の失踪をきっかけに人生が暗転。何とかして生き抜くため、彼女は神代武(安田顕)に誘われるがまま、保険金殺人に手を染めていき……。