いつか、このことをネタにして

 彼のファンに共通することは、「私たち、仁くんにめちゃめちゃ信頼されてる!」という自負だと思う。赤西さん流に言うなら、“自負ってる”。

 だから、ちょっと会えないくらいで、それも不慮の事情ならなおさら、駄々っ子みたいに寂しがって離れたりしない。長い人生いろいろあるもの。

「留守は守っておくから、大事を取るといいよ」という姐(ねえ)さん的な情の厚さと貫禄が、彼女たちにはある。

 私も、「赤西さんが出ないの? じゃあ行かない」という気持ちは毛の先ほどもなかった。あったのは、「わかった! 行くね。どんなものが見られるか楽しみ!」という思いだけだった。だって、いつかまた、このことをネタにしてステージで笑う彼に会えると知っていたから。

ギフトチケット。東京国際フォーラムの物販は長蛇の列となり、開演に間に合わない人も多数出た/著者撮影
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 主役に有事の際は、『中止』という選択肢しかないとしたら、悲壮だしあまりに綱渡りだ。赤西さんの例がすべてに応用できるわけではないけれど、少なくとも「こんなやりかたもあるよ」という好例を示せたのではないだろうか。

 さすがはJin Akanishi! 不在の在という、見事な存在証明をしてくれた。

 元気になった彼と再び会える日が、今から待ち遠しくてならない。


<プロフィール>
みきーる/ジャニヲタ・エバンジェリスト。ライター・編集者。
グループを問わずジャニーズアイドルを応援する事務所担。応援歴は25年超、3日に1度は現場参戦。著書に、『ジャニヲタあるある』(青春出版社)、『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)など。
◆Twitter @mikiru

◆オフィシャルブログ 『ジャニヲタ刑事!』