取材班においしいお茶をいれてくれたふたり 撮影/矢島泰輔
取材班においしいお茶をいれてくれたふたり 撮影/矢島泰輔
【写真】能町さん&サムソンさん「北区で一番おしゃれ」という自宅のトイレほか

いつか本当の夫婦になるのか!?

 バイトのかたわら主夫業をこなすサムソンさんと、多忙な能町さん。夫婦(仮)は、いつか本当の夫婦となるのか?

みね子私は入籍しようと思ってた。なんかそのほうが楽じゃない、法的な話とか。

サムソン:でもアキラ、法的手続きってのが大嫌いなの。保険も払ってないし、年金も確定申告もしてないし。

みね子:あ、そっか。もし結婚したらアキラの年金とか私が払わなきゃいけないのか。

サムソン払って。そしたら入籍する。アラ、急にポリシー揺らいだ(笑)。養って♪

みね子ぜんぜん養いますけど。おそらく、このままだと事実婚……「内縁の妻」になるんでしょ。ニュータイプって企画のわりに昭和の薫りがしますね。私の生活スタイルも昭和のオヤジだし。でも、保険は入って?

サムソン:いいの、どうせ70過ぎまで生きてない。私はのたれ死にでもいいのよ。

みね子:私も理想は孤独死です……言うと引かれますが。

サムソン:孤独死いいよ、自然死だし。将来的にどっちかがどうにかなったとき、介護とか正直、しんどくない?

みね子:うん……悪いよねえ。私が急に何らかの大きな障害を負ったらどう?

サムソン:そんときは、なってみないとわからんよねえ。

みね子:わからんよね。

サムソン:計画性あったらこんな生活してないよね。

みね子:そうですね。そのうち別れるかもしれないしね。

サムソンみね子が甲本ヒロトからプロポーズされたり、私が(大相撲の)高安からプロポーズされたりする可能性もあるし。

みね子:ヒロトはカッコいいけどリアルじゃないよ。高安もノンケだし。でも、そうなったら離婚だね(笑)。

──お互いの意思を尊重しつつも過剰な思い入れはないふたり。この“べたつかない”関係も「結婚」と認められる時代……これこそがニュータイプなのかも。

のうまち・みねこ/文筆業、自称漫画家。雑誌、ネットメディアの連載やテレビ・ラジオ出演など幅広く活躍。大相撲にも造詣が深い。著書に『私以外みんな不潔』など多数
さむそん・たかはし/ゲイライター。ゲイ雑誌『SAMSON』編集部を経てフリー。ほぼ無職。著書に『ホモ無職、家を買う』『世界一周ホモのたび』シリーズなど多数